PRIMECLUSTERシステムの設計例です。設計の際には参考にしてください。
■システム構成
図A.1 システム構成例
(注意) NTPサーバは、以下のいずれかの形態である必要があります。
時計装置やGPS等の特別なハードウェア装置によって信頼できる時刻を維持している。
時計装置やGPS等の特別なハードウェア装置によって信頼できる時刻を維持している他のサーバを使用して、NTPにより時刻同期を行っている。
■使用ハードウェア
SPARC M10-4× 2台
増設ファイルユニット × 2台
ファイバーチャネルスイッチ(SN200) × 2台
FastEthernetカード × 6枚
ファイバーチャネルカード × 6枚
ディスクアレイ装置(ETERNUS DX8100 S2) × 1台
運用管理用PC × 1台
■使用ソフトウェア
Solaris 11
Enhanced Support Facility 3.2
PRIMECLUSTER 4.3
ETERNUSマルチパスドライバ3.0.4
Fujitsu PCI Fibre Channel 2.2
Microsoft Internet Explorer 9(運用管理PCにインストール)
Java(TM) 2 Platform Standard Edition Runtime Environment Version 6(運用管理用PCにインストール)
■システムディスク設定
ノード名 | 物理ディスク名 | スライス番号 | ZFSルートプール名 | サイズ(MB) |
---|---|---|---|---|
primecl01 | c0t0d0 | 0 | rpool | 15374 |
primecl02 | c0t0d0 | 0 | rpool | 15374 |
注意
GDSによりシステムディスクのミラーリングを行う場合、システムディスク上のスライス番号1つと、20MB以上の空き領域が必要です。
システムディスクのミラーリングを行う場合は、GDSが使用する資源を考慮に入れた上で設計を行ってください。
詳細は、“PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書”の“A.2 注意事項”の“ZFSブート環境におけるシステムディスクのミラーリング”を参照してください。
■共用ディスクアレイ装置設定
装置名 | LU 数 | RAIDグループ数 | RAIDレベル | サイズ |
---|---|---|---|---|
ETERNUS3000 モデル300(FC) | 4 | 1 | 5 | 248.2GB |
増設ファイルユニット(FC)x2 | - | - | - | 18.2GB |
注意
ディスクアレイ装置をUNIXで使用するためには、事前にformat(1M)を使用したディスクのフォーマットを行う必要があります。
クラスタシステム構築作業の一環としてディスクアレイ装置のフォーマットを行う場合は、フォーマットに必要な時間を考慮に入れた作業時間の見積もりを行ってください。