■PRIMECLUSTERをインストールする場合
PRIMECLUSTERのインストール後、強制停止された制御ドメインが自動起動しないよう、OBP のauto-boot? 変数を“false”にして、/etc/systemに“set halt_on_panic=1”を設定してください。
詳細は、“12.1.1.3 制御ドメイン間クラスタ”の“手順4. PRIMECLUSTERインストール(制御ドメイン)”を参照してください。
■ゲストドメインの設定をする場合
制御ドメイン上のPRIMECLUSTERは、ゲストドメインの起動、停止のみを制御します。ゲストドメイン上のOSやアプリケーションの制御は行いませんので、ゲストドメイン起動の延長でOSおよびアプリケーションが自動起動されるように、ゲストドメインを設定してください。ゲストドメイン上のOSの自動起動の方法については、“12.1.1.3 制御ドメイン間クラスタ”の“手順9. ゲストドメインの設定(ゲストドメイン)”を参照してください。
■ゲストドメインの操作について
ldm(1M)コマンドを直接使用したゲストドメインのリソースの結合、起動、または停止の操作はしないでください。ゲストドメインはPRIMECLUSTERから、起動または停止する必要があります。
ゲストドメインをPRIMECLUSTERからではなく、ldm(1M)コマンドを直接使用して、起動または停止した場合、データ破壊などが発生することがあります。
■ゲストドメイン運用時のシステム停止について
制御ドメイン
shutdown(1M) コマンドまたはinit(1M) コマンドを使用してシステム停止を実施してください。reboot(1M) コマンド、uadmin(1M) コマンドなどを使用して停止すると、ゲストドメインが停止していない状態で制御ドメインが再起動するため、データ損失の可能性があります。
ゲストドメイン
shutdown(1M) コマンドのi0オプションで停止してください。
その後、制御ドメイン上の、停止したゲストドメインのクラスタアプリケーションをOfflineにしてください。
■制御ドメインが停止された場合
制御ドメインが強制停止された場合、強制停止されたノード/パーティション上のクラスタシステムが監視していたゲストドメインは停止していないことがあります。ゲストドメインが停止していない状態で制御ドメインを復旧させると、データ損失の可能性があります。
ゲストドメインからのI/Oを完全に停止する目的で、停止中の制御ドメインの復旧前に、以下のいずれかの方法で確実にノード/パーティションの電源を切断してください。その後、電源切断したノード/パーティションを起動してください。なお、ゲストドメインのOSのKernelクラッシュダンプは採取されません。
ILOMのRemote Controlにて、immediate Power Offを選択
XSCFのpoweroffコマンドにて、パーティションの停止を実施
筐体の電源ボタン長押し
参照
Remote Controlの詳細については、“Integrated Lights Out Manager ユーザーズガイド”を参照してください。
XSCFの詳細については、“SPARC M10 システム システム運用・管理ガイド”を参照してください。
■クラスタアプリケーションを手動で切り替える場合
ゲストドメインを待機系に切り替える際、PRIMECLUSTERはldm(1M)を使用してゲストドメインを停止します。
このため、PRIMECLUSTERがゲストドメインを停止する際には、ゲストドメイン上のOS、およびアプリケーションが突然停止する動作となります。
クラスタアプリケーションを手動で切り替える場合は、突然な停止を回避するために、ゲストドメイン上のOSにログインし、shutdown(1M)する等してクラスタアプリケーションを切り替える前にゲストドメインのOSを停止してください。
■制御ドメインをシャットダウンする場合
制御ドメインをシャットダウンする前に、シャットダウンする制御ドメインのRMSを停止し、Cmdlineリソースをオフライン状態にしてください。RMSの停止方法については、“7.2.1.2 RMSを停止する”を参照してください。