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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

8.13 SNMPに関するポート番号の変更

SNMPに関するポート番号を変更する場合の手順について説明します。

Solaris 11の場合の操作手順

  1. いずれかのクラスタノードで以下のコマンドを実行し、RMSの運用を停止します。

    # /opt/SMAW/bin/hvshut -a
  2. 各クラスタノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。

    # /opt/SMAW/bin/sdtool -e
  3. 各クラスタノードでOSのSNMPトラップ受信デーモン(snmptrapd)のポート番号を変更します。

    1. ポート番号を変更する場合

      各クラスタノードで /etc/net-snmp/snmp/snmptrapd.conf を作成し、以下のように変更後のポート番号を設定してください。

      snmpTrapdAddr udp:<変更後のポート番号>
    2. ポート番号をデフォルトの162に戻す場合

      各クラスタノードで /etc/net-snmp/snmp/snmptrapd.conf の以下の設定を削除してください。

      snmpTrapdAddr udp:<変更後のポート番号>
  4. 各クラスタノードのXSCF でSNMPエージェントのポート番号を変更します。

    Systemwalkerトラップ転送プログラムを使用している場合、本手順は不要です。

    1. ポート番号を変更する場合

      各ノードのXSCF で以下のコマンドを実行し、 変更後のポート番号を設定します。

      XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 [管理LANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 [非同期監視サブLANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p <変更後のポート番号> [管理LANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p <変更後のポート番号> [非同期監視サブLANのIPアドレス]
    2. ポート番号をデフォルトの162に戻す場合

      XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 [管理LANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 [非同期監視サブLANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev [管理LANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev [非同期監視サブLANのIPアドレス]
  5. 各クラスタノードで以下のコマンドを実行し、システムを再起動します。

    # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0

Solaris 10の場合の操作手順

  1. いずれかのクラスタノードで以下のコマンドを実行し、RMSの運用を停止します。

    # /opt/SMAW/bin/hvshut -a
  2. 各クラスタノードで以下のコマンドを実行し、シャットダウン機構を停止します。

    # /opt/SMAW/bin/sdtool -e
  3. 各クラスタノードでOSのSNMPトラップ受信デーモン(snmptrapd)のポート番号を変更します。

    1. ポート番号を変更する場合

      各クラスタノードで /etc/rc2.d 配下にOSのSNMPトラップ受信デーモン(snmptrapd)を起動するスクリプトを作成し、以下のように変更後のポート番号で起動するように設定します。

      /usr/sfw/sbin/snmptrapd udp:<変更後のポート番号>

      例) /etc/rc2.d/S99snmptrapd を作成し、ポート番号を12345に変更したOSのSNMPトラップ受信デーモン(snmptrapd)を起動する場合

      #!/sbin/sh
      /usr/sfw/sbin/snmptrapd udp:12345
    2. ポート番号をデフォルトの162に戻す場合

      各クラスタノードで /etc/rc2.d 配下に登録した起動スクリプトを削除してください。

  4. 各クラスタノードのXSCF でSNMPエージェントのポート番号を変更します。

    Systemwalkerトラップ転送プログラムを使用している場合、本手順は不要です。

    1. ポート番号を変更する場合

      各ノードのXSCF で以下のコマンドを実行し、 変更後のポート番号を設定します。

      XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 [管理LANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 [非同期監視サブLANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p <変更後のポート番号> [管理LANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p <変更後のポート番号> [非同期監視サブLANのIPアドレス]
    2. b. ポート番号をデフォルトの162に戻す場合

      XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 [管理LANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 [非同期監視サブLANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev [管理LANのIPアドレス]
      XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev [非同期監視サブLANのIPアドレス]
  5. 各クラスタノードで以下のコマンドを実行し、システムを再起動します。

    # /usr/sbin/shutdown -y -i6 -g0