Oracle VM Server for SPARC環境において制御ドメインに異常が発生すると、仮想I/Oが停止し、ゲストドメイン上のアプリケーションが動作できない状態となります。
制御ドメインにPRIMECLUSTERを適用することで、ゲストドメイン上のアプリケーションが動作できなくなる以下の異常を監視します。
制御ドメインのOS異常
制御ドメインのハードウェア(ネットワーク、共用ディスクとその経路)の故障
ゲストドメインの状態(ldm list-domainで表示される状態)の異常
異常発生時には待機系でゲストドメインを起動し、信頼性の高いゲストドメイン環境を実現します。
注意
PRIMECLUSTERが監視・制御するのはゲストドメインの状態であり、ゲストドメイン上のOS、アプリケーションではありません。
PRIMECLUSTERが監視する状態については、“G.2.2 サポートする監視機能”を参照してください。また、Oracle VM Server for SPARC環境でクラスタシステムを運用する場合、いくつかの注意点があります。詳しくは、“G.4 Oracle VM Server for SPARC環境でクラスタシステムを使用する場合の注意事項”を参照してください。