PRIMECLUSTER Wizard for NAS は、ETERNUS NR1000F series (以降 NR1000Fと記載) を PRIMECLUSTER によるクラスタシステムの共用ディスク装置として使用する場合のソフトウェア製品です。
userApplication の状態遷移に従って、NAS装置のボリュームを自動的にexport/unexport制御します。また、スタンバイ運用時には、起動時に旧運用ノードが保持していたファイルロックを解除します。
PRIMECLUSTER Wizard for NAS は NAS装置の異常監視は行いませんが、その他のリソースにより、異常検出と切替え制御が可能です。
PRIMECLUSTER GLSがNAS装置へのアクセスパスの監視を行います。
リモートファイルシステムのマウント制御を行う RemoteFileSystemリソースがボリュームへのアクセスを監視します。
NAS装置を PRIMECLUSTER の共用ディスクとして動作させるための環境設定ウィザードにより、容易かつ安全に NAS装置を用いたクラスタ環境を構築できます。
2台の NR1000F でコントローラーを二重化した NR1000F のクラスタ構成と連携した運用をサポートします。
クラスタ構成のNR1000F と ノード 間において、通信経路異常などによりデータアクセスができない場合、PRIMECLUSTER Wizard for NAS は異常を検知し、クラスタ構成の NR1000F をテイクオーバーさせます。クラスタ構成の NR1000F は、装置間のコントローラー故障時にはテイクオーバーしますが、 NR1000F への通信経路異常ではテイクオーバーしません。PRIMECLUSTER Wizard for NAS が クラスタ構成の NR1000F と連携することで、通信経路異常時にも業務を継続することができます。