ページの先頭行へ戻る
PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

11.3 環境設定ファイル

バックアップ/リストア用の環境設定ファイルには、ccbr.conf および ccbr.gen ファイルがあります。これらのファイルを vi(1)等のテキストエディタによって編集することで、バックアップおよびリストアの対象となるデータの格納先を変更することができます。

バックアップ/リストアで使用される環境変数および環境設定ファイルは以下のとおりです。

バックアップ時の設定について説明します。

<設定内容>

  • ホスト名: fuji2

  • CCBRHOME 変数: /var/spool/SMAW/SMAWccbr

  • ccbr.gen ファイルの値: 1

上記の場合、以下のファイルがバックアップデータとして作成されます。

/var/spool/SMAW/SMAWccbr/fuji2_ccbr1.tar.Z

設定手順

バックアップデータの保存先を“/var/spool/SMAW/SMAWccbr”、世代数を“1”に設定します。

  1. /opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルを vi(1) 等のテキストエディタで編集し、CCBRHOME 変数の値を /var/spool/SMAW/SMAWccbr に設定します。
    定義する値がすでに設定されている場合、そのまま手順2.へ進みます。

    設定内容を確認します。

    # cat /opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf
    ... CCBRHOME=/var/spool/SMAW/SMAWccbr export CCBRHOME ... #
  2. /opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルを vi(1) 等のテキストエディタで編集し、1に設定します。定義する値がすでに設定されている場合は、そのまま手順3.へ進みます。

    設定内容を確認します。

    # cat /opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen
    1 #
  3. PRIMECLUSTER の構成をバックアップします。

    # cfbackup
    08/07/02 11:17:55 cfbackup 1 started ... 08/07/02 11:21:23 cfbackup 1 ended #

    バックアップファイルを確認します。

    # ls /var/spool/SMAW/SMAWccbr
    fuji2_ccbr1

リストア時の設定について説明します。

<設定内容>

  • ホスト名: fuji2

  • CCBRHOME 変数: /var/spool/SMAW/SMAWccbr

  • ccbr.gen ファイルの値: 2

上記の場合、以下のファイルがリストアの対象となるデータとして使用されます。

/var/spool/SMAW/SMAWccbr/fuji2_ccbr1

設定手順

リストアデータの保存先を /var/spool/SMAW/SMAWccbr、世代数を1 に設定します。

  1. /opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf ファイルを vi(1) 等のテキストエディタで編集し、CCBRHOME変数の値を /var/spool/SMAW/SMAWccbr に設定します。
    定義する値がすでに設定されている場合、そのまま手順2.へ進みます。

    設定内容を確認します。

    # cat /opt/SMAW/ccbr/ccbr.conf
    ... CCBRHOME=/var/spool/SMAW/SMAWccbr export CCBRHOME ... #
  2. /opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen ファイルを vi(1) 等のテキストエディタで編集し、2に設定します(目的となる世代数より1つ大きい値を指定します)。
    定義する値がすでに設定されている場合、そのまま手順3.へ進みます。

    設定内容を確認します。

    # cat /opt/SMAW/ccbr/ccbr.gen
    2 #
  3. PRIMECLUSTER 環境をリストアします。

    # cfrestore
    08/07/02 11:17:55 cfrestore 1 started ... 08/07/02 11:21:23 cfrestore 1 ended #