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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

8.12 ZFSディテクタのタイムアウト値の変更

ZFSストレージプールを配置した共有ディスクや接続しているFCケーブルに異常が発生し、ZFSストレージプールへのアクセスが復帰しない状態となった場合、ZFSディテクタがその異常を検出します。その異常を検出するためのタイムアウトはデフォルトで300秒です。

このタイムアウト値はRMS環境変数HV_ZFS_CMD_TIMEOUTにより変更することができます。ただし、値が小さすぎる場合、一時的な高負荷により誤って異常を検出する可能性があります。また、値が大きい場合、その分だけ異常検出までに時間がかかることになります。設定値の単位は秒で、30から600までの範囲で設定可能です。もし30より小さい値、600より大きい値が設定された場合、それぞれ30、600が設定されたものとみなされます。

なお、この値はZFSディテクタに対してのみ有効であり、他のリソースのディテクタの動作には影響しません。

以下に設定手順を示します。

クラスタを構成するすべてのノードにおいて、/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.localに以下の定義を追加します。このファイルが存在しない場合、作成してください。

export HV_ZFS_CMD_TIMEOUT=<タイムアウト値>

設定後、RMSを再起動します。設定変更はRMS再起動後に有効になります。