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PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.3

4.2.1 クラスタを管理するユーザの作成

Web-Based Admin View は管理サーバ上でユーザグループを使用して、特定の操作管理GUI を実行するユーザに付与する権限を制御します。

PRIMECLUSTER の一部であるさまざまな操作管理GUI が使用するグループを以下に示します。

表4.2 Web-Based Admin View の操作管理GUI と関連付けられたユーザグループ

GUI名

UNIXユーザグループ名

権限

全ての GUI

wvroot

ルート権限。全ての操作を実行できます。

Cluster Admin

clroot

ルート権限。設定、管理コマンドの実行、情報の表示ができます。

cladmin

管理者権限。設定は行えません。管理コマンドを実行し、情報を表示できます。

clmon

使用者権限。設定は行えません。管理コマンドを実行できません。情報表示だけが可能です。

GDS (Global Disk Services)

sdxroot

ルート権限。GDS運用管理ビューの操作ができます。

wvroot は特別なグループです。このグループは、Web-Based Admin View フレームワーク自体が使用します。このグループのユーザには、Web-Based Admin View および全ての操作管理GUI で最高レベルの権限が付与されます。

操作管理GUI 自体のグループは、上記の表に示すように定義されます。さまざまなグループを使用することにより、システム管理者は、ユーザがアクセスする必要がある製品に応じて異なる権限レベルをユーザに付与できます。たとえば、グループ“clroot”に属していて“sdxroot”に属していないユーザには、Cluster Admin の実行時に全ての権限が付与されますが、GDS (Global Disk Services) GUI の実行時には権限が付与されません。

それぞれのプライマリ管理サーバとセカンダリ管理サーバ上で、上記のUNIX ユーザグループを必要に応じて作成し、ユーザをこれらのグループに割り当てる必要があります。Web-Based Admin View に関連するグループのグループメンバシップは、特定のクラスタと関連付けられた全ての管理サーバで一貫性がなければなりません。ユーザグループを設定するには、useradd (1M)コマンドを使用します。

# useradd -g wvroot username

rootユーザは特別に扱われます。管理サーバ上のrootユーザには、所属しているグループに関係なく、最大の権限が付与されます。

ユーザグループの決定、および登録方法については、“PRIMECLUSTER Web-Based Admin View 操作手引書”の“3.1.1 ユーザグループを決定する”を参照してください。