NR1000F(7-Mode) 装置でマルチリンクイーサネットに対応する場合、複数のインターフェースから multi で仮想インターフェースを作成する必要があります。multi で仮想インターフェースを作成する場合、NR1000F(7-Mode) 装置上で以下のコマンドを実行する必要があります。
vif create multi 仮想インターフェース名 -b [rr|mac|ip] インターフェース1,インターフェース2,…
仮想インターフェース名は通常 vif0,vif1,vif2… という名称を指定します。
-bに指定する値は負荷分散の方式で、rr がラウンドロビン方式、mac が MAC アドレス方式、ip が IP アドレス方式になります。運用に応じた指定を行ってください。
例
vif create multi vif0 -b ip e0,e1
上記のコマンドで仮想インターフェースが作成されますが、NR1000F(7-Mode) 装置を再起動した場合、仮想インターフェースが失われます。再起動の際に自動的に仮想インターフェースが作成されるよう、以下の手順で設定を行います。
NR1000F(7-Mode) 装置の管理ノードにてNAS装置の /vol/vol0 をマウントします。
<上記でマウントしたマウントポイント>/etc にある rc ファイルにおいて実インターフェースを設定している ifconfig の行の前に仮想インターフェースを作成する vif create multi のコマンドを記載します。また、実インターフェースを設定している ifconfig を # で注釈にし、仮想インターフェースを設定する ifconfig を追加します。
例
vif create multi vif0 -b ip e0,e1 #ifconfig e0 192.168.0.1 mediatype auto #ifconfig e1 192.168.0.2 mediatype auto ifconfig vif0 192.168.0.1 mediatype auto