Symfoware Serverのパラメーターを収集する場合に必要な条件や手順を説明します。
Symfoware Serverのパラメーター収集は、1回の操作で1つのRDBシステムのパラメーターを収集します。
パラメーター収集の対象は、本製品のパラメーター設定機能を使用し設定・変更したRDBシステムに限ります。本機能以外で設定・更新したRDBシステムのパラメーターは正しく収集できない場合があります。
なお、Symfoware Serverをインストールした後、RDBシステムのパラメーターを手動で更新していない状態で、パラメーターが正常に収集できます。
【Linux】
パラメーター収集を実施する場合は、事前に/etc/cfmg_symfoware.cfgファイルを作成します。パラメーター収集対象のRDBシステム名を指定する場合は、以下の形式で指定します。RDBシステム名が指定されていない場合はRDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集します。
export RDBNAME=[RDBシステム名]
※この形式に従った記述以外は無視しますがコメント行を記述する場合は、行の先頭を「#」にすることを推奨します。
例1)収集対象としてRDBシステム名「rdbsys1」を指定する場合/etc/cfmg_symfoware.cfgファイルに以下のようにRDB
システム名を記述します。
# 収集対象のRDBシステム名 export RDBNAME=rdbsys1 # ------- END --------
例2) RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集する場合/etc/cfmg_symfoware.cfgファイルに何も記述しないか、以下のようにコメントのみを記述します。
# RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集 # ------- END --------
注意事項:
「export」は必ず行の先頭から記述してください。
「export」と「RDBNAME」の間の区切り文字は半角空白で記述してください。
「=」の前後には空白等を入れないでください。
この指定をファイル内に複数記述した場合は、最後の行に記述したものに従って動作します。
/etc/cfmg_symfoware.cfgファイルが存在しない場合は、以下のように動作します。 ただし、この利用方法は推奨しません。
[rootのホームディレクトリ]/.bashrcファイルに上記の記述形式・注意事項に従って記述したRDBシステム名のパラメーターを収集します。
[rootのホームディレクトリ]/.bashrcファイルにRDBシステム名が指定されていない場合は、/etc/profileファイルに上記の記述形式・注意事項に従って記述したRDBシステム名のパラメーターを収集します。
/etc/profileファイルにもRDBシステム名が指定されていない場合は、RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集します。
RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集した場合、RDBシステム名(RDBconfigparam.RDBNAME)の現在の値を「(空文字)」と表示します。
【Windows】
パラメーター収集を実施する場合は、Symfoware Serverインストール後に設定内容を有効にするため、システムを再起動してください。パラメーター収集対象のRDBシステム名を指定する場合、RDBNAME設定ファイル[システムディスク]\setenvに以下の形式で指定します。
set RDBNAME=[RDBシステム名]
注意事項:
[システムディスク]\setenv(例C:\setenv)ファイルに指定した場合のみパラメーター収集時に有効になります。
「set」を行の先頭に指定した場合のみパラメーター収集時に有効になります。
「set」と「RDBNAME」の間の区切り文字は半角空白で記述してください。
[システムディスク]setenvファイルには、この指定を複数記述しないでください。
RDBシステム名を付けない運用のパラメーターを収集した場合、RDBシステム名(RDBconfigparam.RDBNAME)の現在の値を「(空文字)」と表示します。
パラメーター収集すると、添付ファイルとして下記表の情報を収集します。
管理コンソール「パラメーター詳細」画面の「パッケージダウンロード」ボタンを押すことによりzip形式の圧縮ファイルをダウンロードする事が出来ます。
解凍すると下記表に示すファイルに収集した結果が設定されています。
なお、収集されたファイルの文字コード等は、収集元の業務サーバの環境に依存します。
No. | 収集内容 | パッケージに含まれるファイル名 | (参考)収集元 |
---|---|---|---|
1 | system用テンポラリログファイルの情報 | rdblog-t-system.txt | rdblog -V -t コマンド実行結果 |
2 | system用アーカイブログファイルの情報 | rdblog-a-system.txt | rdblog -V -a コマンド実行結果 |
3 | 監査ログ用テンポラリログファイルの情報 | rdblog-RDBII_ADTLOG.txt | 【Linux】rdblog -V -t -g '#RDBII_ADTLOG#' コマンド実行結果 【Windows】rdblog -V -t -g "#RDBII_ADTLOG#"コマンド実行結果 |
4 | 監査ログ設定の情報 | rdbprt-m_PARAM.txt | rdbprt -m PARAM コマンド実行結果(※1) |
5 | ユーザロググループ用テンポラリログファイルの情報 | rdblog-t-user.txt | rdblog -V -t -g ロググループ名 コマンド実行結果 |
6 | ユーザロググループ用アーカイブログファイルの情報 | rdblog-a-user.txt | rdblog -V -a -g ロググループ名 コマンド実行結果 |
(※1) RDBシステムが起動状態の場合のみ当該情報を採集できるため、パラメーター収集を行う前にRDBシステムが停止状態であれば、RDBシステムを起動し情報を採集します。情報を採集した後、RDBシステムを停止し、RDBシステムが収集を行う前の状態に戻ります。なお、RDBシステムの起動に失敗した場合、該当の情報の収集はできませんが、それ以外の情報は、収集します。