PRIMECLUSTER HA Serverのパラメーターを設定する場合に必要な条件や手順を説明します。
PRIMECLUSTER HA Serverのパラメーター設定を行うには、クラスタを構成するすべてのノードでPRIMECLUSTERのインストールが完了している必要があります。
インストールに関しては、"PRIMECLUSTER インストールガイド"を参照してください。
PRIMECLUSTER HA Serverのパラメーターを設定するには以下の手順で行います。
パラメーターパッケージの添付ファイル作成
PRIMECLUSTER 設定簡易化ツールのワークシート(Excel)にパラメーター設定を入力します。(図中(1))
詳細については、"PRIMECLUSTER 設定簡易化ツール操作手引書"の"第2章ワークシートの操作方法"を参照してください。
ワークシート(Excel)においてCF/SF自動設定のXMLファイルを出力します。(図中(2))
ファイル名は"PCL_setup.xml"に変更してください。
詳細については、"PRIMECLUSTER 設定簡易化ツール操作手引書"の"2.2.2 自動設定用XML出力 Cluster XMLファイルの作成"を参照してください。
ワークシート(Excel)においてRMS自動設定のXMLファイルを出力します。(図中(2))
ファイル名は"PCL.xml"に変更してください。
詳細については、"PRIMECLUSTER 設定簡易化ツール操作手引書"の"2.2.2 自動設定用XML出力 XMLファイルの作成"を参照してください。
共用ディスク定義ファイルを作成します。(図中(3))
共用ディスクの登録を実施しない場合には本手順は不要です。
作成する共用ディスク定義ファイルのファイル名は"diskfile"としてください。
詳細については、"PRIMECLUSTER 導入運用手引書"の"5.1.3.2 ハードウェア装置の登録"の"2. 共用ディスクの登録"の"2. 共用ディスク定義ファイルの作成"を参照してください。
業務サーバの事前準備
クラスタインタコネクトの活性化を行います。
詳細については、"PRIMECLUSTER導入運用手引書"の"4.2 クラスタインタコネクトの活性化"を参照してください。
故障リソース特定とオペレータ介入メッセージ表示のための準備を行います。
詳細については、"PRIMECLUSTER導入運用手引書"の"5.2 故障リソース特定とオペレータ介入"の"■故障リソース特定とオペレータ介入要求メッセージ表示のための準備"を参照してください。
設定簡易化ツールのCF/SF自動設定時の事前設定を行います。
詳細については、"PRIMECLUSTER 設定簡易化ツール操作手引書"の"3.1.1 CF/SF自動設定時の事前設定"を参照してください。
◆ rshの事前設定
・/etc/hostsの編集
・rsh-serverパッケージのインストール
・~/.rhosts
・/etc/hosts.equiv
・/etc/securetty
・rshサービスの起動
◆ BMC、iRMC、MMBの事前設定
Web-Based Admin Viewを停止します。
全ての管理サーバおよび監視ノードで、以下のコマンドを実行してWeb-Based Admin Viewを停止してください。
# /etc/init.d/fjsvwvcnf stop
# /etc/init.d/fjsvwvbs stop
該当の業務サーバの任意のディレクトリに、PCL自動設定モジュール(pclautoconfig_rhelxx)をコピーします。コピーが終わったら以下のコマンドを実行します。
詳細については、"PRIMECLUSTER 設定簡易化ツール操作手引書"の"3.1.2 CF/SF自動設定"を参照してください。
# cd xxxxxx ← PCL自動設定モジュールの配置ディレクトリへ移動
# cp pclautoconfig_xx_yy /usr/bin/pclautoconfig
# chmod +x /usr/bin/pclautoconfig
pclautoconfig_xx_yy : 実行環境に対応するモジュールを指定してください。モジュールが圧縮されている場合は解凍してください。
例)RHEL5 x86環境の場合、以下のモジュールを使用します。
pclautoconfig_rhel5_x86
PRIMECLUSTER HA Server CF/SF for Linuxのパラメーター設定を実行します。(図中(4)(5)(6)(7))
共用ディスクの登録を実施する場合にはパラメーターパッケージとして、手順1で作成したCF/SF自動設定のXMLファイルと共用ディスク定義ファイルをZIP形式で添付してください。
共用ディスクの登録を実施しない場合にはパラメーターパッケージとして、手順1で作成したCF/SF自動設定のXMLファイルのみをZIP形式で添付してください。
ファイルは、ディレクトリの配下ではなく、ZIPファイルのルートに格納してください。
例)
PCL_setup.zip
+ PCL_setup.xml
+ diskfile
クラスタを構成するすべてのノードを再起動します。
PRIMECLUSTER GDSのパラメーター設定(図中(8)(9))
PRIMECLUSTER GDSを使用する場合、PRIMECLUSTER GDSのパラメーター設定を実行します。
詳細については、PRIMECLUSTER GDSの"ミドルウェア個別処理(パラメーター設定編)"を参照してください。
PRIMECLUSTER GLSのパラメーター設定(図中(10)(11))
PRIMECLUSTER GLSを使用する場合、PRIMECLUSTER GLSのパラメーター設定を実行します。
詳細については、PRIMECLUSTER GLSの"ミドルウェア個別処理(パラメーター設定編)"を参照してください。
業務サーバの事前設定
RMSが起動している場合は、RMSを停止します。
任意の1ノードで以下を実行し、すべてのノードのRMSを停止します。
# hvshut -a
設定簡易化ツールのリソース、クラスタアプリケーションの自動設定時の事前設定を行います。
詳細については、"PRIMECLUSTER 設定簡易化ツール操作手引書"の"3.2.1 リソース、クラスタアプリケーションの自動設定時の事前設定"を参照してください。
◆ GDSリソースの事前設定
◆ GLSリソースの事前設定
◆ Cmdlineリソースの事前設定
◆ Fsystemリソースの事前設定
◆ Procedureリソースの事前設定
該当の業務サーバの/tmpディレクトリに、rmsconfコマンドをコピーし、展開します。
展開が終わったら以下のコマンドを実行します。
詳細については、"PRIMECLUSTER 設定簡易化ツール操作手引書"の"3.2.2 リソース、クラスタアプリケーションの自動設定"を参照してください。
# cd /tmp/tools ← rmsconfコマンド展開ディレクトリへ移動
# /usr/bin/make
PRIMECLUSTER HA Server RMS for Linuxのパラメーター設定を実行します。(図中(12)(13)(14))
パラメーターパッケージとして、手順1で作成したRMS自動設定のXMLファイルをZIP形式で添付してください。
ファイルは、ディレクトリの配下ではなく、ZIPファイルのルートに格納してください。
例)
PCL.zip
+ PCL.xml
設定情報が正しく設定されているか、PRIMECLUSTERのCluster Admin画面で確認してください。