ジョブとは、Systemwalker Software Configuration Managerに依頼した操作のことです。
パッチ配付、パッチ適用、パラメーター設定、または、スクリプト実行の操作は、一連のジョブとして実行されます。ジョブで管理することにより処理の実行状況が可視化され、進捗状況を容易に把握できます。また、ジョブでエラーが発生した際など、ユーザーの判断が必要な場合には、再試行や中止などの必要な対処(アクション)を行うことができます。ジョブの管理は、管理コンソールまたはジョブ情報管理コマンドで行います。
ジョブの管理方法について説明します。
ジョブの管理者
ジョブの依頼を行ったユーザーは、依頼したジョブの管理者に割り当てられます。ジョブの管理者は、ジョブの参照やアクションの実行を行うことでジョブを管理することができます。
図1.7 テナントのジョブ/インフラ管理部門のジョブ
ジョブの種類
ジョブは、管理方法によって以下の2種類に分類されます。
テナントのジョブ
テナントのジョブは、テナントごとに管理を行うジョブです。テナント利用者とテナント管理者が依頼したジョブは、所属するテナントのジョブとなり、テナント内のユーザーによって管理が行われます。
インフラ管理部門のジョブ
兼任管理者が依頼したジョブは、インフラ管理部門のジョブとなり、兼任管理者またはインフラ管理者によって管理が行われます。
ロールごとの管理範囲
利用者のロール別に、ジョブを管理できる範囲を以下に示します。
テナント利用者は、自身が管理者となっているジョブ(自身が依頼したジョブ)を管理できます。
テナント管理者は、管理するテナントのすべてのジョブを管理できます。
インフラ管理者は、インフラ管理部門のすべてのジョブを管理できます。また、テナントのジョブは参照のみできます。
兼任管理者は、インフラ管理部門のすべてのジョブとすべてのテナントのジョブを管理できます。
利用者のロール | テナントのジョブ | インフラ管理部門のジョブ |
---|---|---|
インフラ管理者 | △(注1) | ○ |
兼任管理者 | ○ | ○ |
テナント管理者 | ○ | - |
テナント利用者 | △(注2) | - |
○:管理できます
-:管理できません
△: 条件または制限があります。
注1) 参照のみ可能です。
注2) 自身が管理者となっているジョブのみ管理できます。