Solaris OS(Solaris 11)のパッチ管理は、OS標準のpkgコマンドを使用して行います。Solaris OSパッチの全体の流れを以下に示します。
図1.3 Solaris OSのパッチ管理の概要
パッチの取得【インフラ管理者の作業】
インフラ管理者はインターネット接続端末を使用して富士通Webサイトより、最新のパッチ(SRU)を取得します。
リポジトリの作成【インフラ管理者の作業】
インフラ管理者は取得したパッチ(SRU)を使用してリポジトリサーバを作成します。
なお、テナント利用者/テナント管理者が直接富士通Webサイトより最新のパッチ(SRU)を取得し、リポジトリを作成せずに業務サーバに格納することもできます。または、リポジトリを各業務サーバに作成することも可能です。
パッチ適用【テナント利用者/テナント管理者の作業】
テナント利用者またはテナント管理者は、業務サーバにログインして新規パッチを適用します。
パッチ適用状況取得【Systemwalker Software Configuration Managerでの処理】
Systemwalker Software Configuration Managerが各サーバから適用済みSRU情報を取り出して、CMDBに格納します。
SRUパッチの適用状況の取得は自動または手動(コマンド)で実施します。
パッチ適用状況参照
インフラ管理者、テナント利用者、およびテナント管理者は、管理コンソールにログインしてパッチ適用状況を確認します。また、インフラ管理者は、管理サーバ上のコマンドで、パッチ適用状況を確認できます。
それぞれの役割ごとに運用操作の流れを説明します。
作業の流れ | 製品を利用する人 | マニュアル該当箇所 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
インフラ管理者 | 兼任管理者 | テナント管理者 | テナント利用者 | |||
1 | パッチの取得 | ○ | ○ | ○ | ○ | FSC-NEWS(SupportDeskお客様通知)のメール通知、およびUpdateSite(富士通SupportDesk Web)の公開情報を参照してください。 |
2 | リポジトリの作成 | ○ | ○ | ○ | ○ | Oracle Solarisのマニュアルを参照してください。 |
3 | パッチ適用 | - | - | ○ | ○ | Oracle Solarisのマニュアルを参照してください。 |
4 | パッチ適用状況取得 | ○ | ○ | - | - | 『リファレンスガイド』の「パッチ情報更新コマンド」 |
5 | パッチ適用状況参照 | ○ | ○ | ○(注) | ○(注) | 『操作ガイド』「構成管理」の「サーバ詳細」 『リファレンスガイド』の「パッチ情報出力コマンド」 |
○:作業を実施する
-:作業を実施しない
注) 管理コンソールのみ操作できます。
参考
Solarisのサーバについては、以下の情報のみ確認できます。
適用されているOSパッチ(SRU情報)
インストールされている富士通ミドルウェア
富士通ミドルウェアパッチの適用状況
Solarisのサーバに対して、パッチ適用、パラメーター設定、および、スクリプト実行の操作を行うことはできません。