一元管理運用では複数地域(ロケール)の日時を扱います。各画面に表示される日時と、スケジュールに指定する日時について、以下に説明します。
表示される日時について
各画面、ファイル、コマンドに表示される日時を以下に説明します。
管理サーバで検出した日時
管理サーバが動作した時の日時を画面などに表示する際は、管理サーバのローカル時間に従って出力されます。
例)トレース/ログ日時、サーバ設定ツールに表示されるインストール日、管理者通知設定で通知する情報の日時(「禁止ログ・検知時の動作」以外)
クライアント(CT)で検出した日時
クライアント(CT)が動作した時の日時は、クライアント(CT)のローカル時間に従って出力されます。
例)トレース/ログ日時、操作ログの日時
ログアナライザサーバ/レポート出力ツールで検出した日時
ログアナライザサーバ/レポート出力ツールが動作した時の日時は、ログアナライザサーバ/レポート出力ツールのローカル時間に従って出力されます。
例)トレース/ログ日時、通知メール内の日時、レポート出力日時
スケジュールに指定する日時について
スケジュールに指定する日時を以下に説明します。
管理サーバに対するスケジュールの日時
自動バックアップ、他システム連携、日付が変わった時の処理など、管理サーバに対するスケジュールの日時は、管理サーバのローカル時間です。
例) 日本語版の管理サーバに対して9:00に動作すると指定した場合、日本時間の9:00に動作します。
ログアナライザサーバ/レポート出力ツールに対するスケジュールの日時
データ転送やデータ移入などのタスクスケジューラに登録するコマンドのスケジュールの日時は、ログアナライザサーバ/レポート出力ツールのローカル時間です。
例)日本語版のログアナライザサーバに対して、9:00に動作すると指定した場合、日本時間の9:00に動作します。
クライアント(CT)に対するスケジュール日時
日付が変わった時の処理など、クライアント(CT)に対するスケジュールの日時は、クライアント(CT)のローカル時間です。
例) 9:00に動作すると指定した場合、クライアント(CT)のローカル時間に従って動作します(日本国内、海外など、各々の地域の9:00に動作します)。
集計期間の日時方針
集計期間指定における日時は、クライアント(CT)のローカル時刻が対象となります。
例)状況画面、ログアナライザの集計期間指定
ファイル持出しユーティリティの日時設定について
[持出しユーティリティ機能の設定]画面の[持出しユーティリティ起動可能日時設定]について、以下に説明します。
参考
日時・時刻確認方式について
[管理サーバに照会する]
[取得できない場合は起動不可]
オフライン時にファイル持出しユーティリティを使用させない場合に指定します。
使用可能時間外にクライアント(CT)の時刻を改ざんして使用されるのを防ぎます。
[取得できない場合はCTの日付・時刻を使用する]
基本的に上記の運用を行いたいが、オフライン時にもファイル持出しユーティリティを使用させたい場合に指定します。
[CTの日付・時刻を使用する]
クライアント(CT)と管理サーバ間の通信負荷を軽減させたい場合に指定します。
[持出しユーティリティ起動可能日時設定]で指定する日時は、クライアント(CT)のタイムゾーンでの日時です。
日付・時刻確認方式のポリシー | [持出しユーティリティ起動可能日時設定]と比較する日時 | ||
---|---|---|---|
オンライン時 | オフライン時 | ||
管理サーバに照会する | 取得できない場合は起動不可 | 管理サーバの日時を、CTのタイムゾーンに変換した日時 例えば、管理サーバ、CT間に8時間の時差がある場合、管理サーバの日時を8時間補正した日時が使用されます。 | - |
管理サーバに照会する | 取得できない場合はCTの日付・時刻を使用する | 管理サーバの日時を、CTのタイムゾーンに変換した日時 例えば、管理サーバ、CT間に8時間の時差がある場合、管理サーバの日時を8時間補正した日時が使用されます。 | CTのローカル日時 |
CTの日付・時刻を使用する | - | CTのローカル日時 | CTのローカル日時 |
UTC(coordinated universal time)を使用する機能
管理者通知機能
[管理者通知設定]画面の[CTの監視動作]-[時刻に基準時刻以上の差がある時]の項目は、管理サーバとクライアント(CT)に基準時間(初期値:60分)以上の差がある場合に、管理者へメール通知またはイベントログに書き込むためのものです。
時差がある場合は、管理サーバとクライアント(CT)のそれぞれの現地時間で比較を行うと基準時間を超えてしまうため、UTC時刻で比較が行われます。
USBデバイス固体識別機能
USB装置の有効期限管理を行う場合は、上記の基準時間以上の差があるとUSB装置を使用できません。そのため、UTC時刻で比較が行われます。
バックアップ対象日付について
バックアップツール(GUI)では、管理サーバの日付より未来の日付を指定してのバックアップおよび削除はできません。
管理サーバの日付より未来の日付の操作ログをバックアップおよび削除をする場合は、バックアップコマンドを使用してください。
タイムゾーンについて
タイムゾーンを変更すると、正確な日時を取得できない場合があります。
その場合、誤った日時で操作ログを記録したり、日時比較を行う機能が誤判定をします。
タイムゾーンを変更した場合は、速やかにコンピュータを再起動してください。