本書の目的
本マニュアルは、以下の製品のうち、FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage CruiserやFUJITSU Storage ETERNUS SF AdvancedCopy Managerを利用してVMware vSphere Virtual Volumes環境を管理/利用する方法について説明します。
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express(以降、“Express”と略します)
FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser(以降、“Storage Cruiser”と略します)
FUJITSU Storage ETERNUS SF AdvancedCopy Manager(以降、“AdvancedCopy Manager”と略します)
本書の読者
本マニュアルは、Storage CruiserとAdvancedCopy Managerを使用する、以下の者を対象としています。
Virtual Volumeを使用したストレージシステムの管理者
Virtual Volumeを使用したストレージシステムの利用者(仮想マシンの管理者/利用者)
本書の構成
本書は、次の構成になっています。
VMware vSphere Virtual Volumesの概要について説明します。
ストレージ管理者によるVirtual Volumeを使用したストレージシステムの設計・導入・運用・保守について説明します。
仮想マシン管理者/利用者によるVirtual Volumeを使用した仮想マシンの運用について説明します。
本書の表記について
本マニュアルでは、製品名または製品群を以下の略称で表記します。
正式名称 | 略称 | ||
---|---|---|---|
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition | Windows Server 2003 | Windows | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard (32-bit)(64-bit) | Windows Server 2008 | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 R2 Foundation | Windows Server 2008 R2 | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 Standard | Windows Server 2012 | ||
Microsoft(R) Windows Server(R) 2012 R2 Standard | Windows Server 2012 R2 | ||
Windows Vista(R) Home Basic | Windows Vista | ||
Windows(R) 7 Home Basic | Windows 7 | ||
Windows(R) 8 | Windows 8 | ||
Windows(R) 8.1 | Windows 8.1 | ||
Solaris(TM) 9 オペレーティングシステム | Solaris 9 | SolarisまたはSolaris OS | |
Oracle Solaris 10 | Solaris 10 | ||
Oracle Solaris 11 | Solaris 11 | ||
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 5 (for x86) | RHEL5 | Linux | |
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 6 (for x86) | RHEL6 | ||
Red Hat(R) Enterprise Linux(R) 7 (for Intel64) | RHEL7 | ||
HP-UX 11i v1 | HP-UX | ||
AIX(R) V6.1 | AIX | ||
VMware vSphere(R) 4 | VMware vSphere 4 | VMware | |
VMware vSphere(R) 5 | VMware vSphere 5 | ||
VMware vSphere(R) 6 | VMware vSphere 6 |
Oracle SolarisはSolaris、Solaris Operating System、Solaris OSと記載することがあります。
正式名称 | 略称 | ||
---|---|---|---|
FUJITSU Storage ETERNUS DX60 | ― | ― | ETERNUS DX seriesまたはETERNUS ディスクアレイ |
FUJITSU Storage ETERNUS DX410 | ETERNUS DX400 series | ||
FUJITSU Storage ETERNUS DX8100 | ETERNUS DX8000 series | ||
FUJITSU Storage ETERNUS DX60 S2 | ― | ETERNUS DX S2 series | |
FUJITSU Storage ETERNUS DX410 S2 | ETERNUS DX400 S2 series | ||
FUJITSU Storage ETERNUS DX8100 S2 | ETERNUS DX8000 S2 series | ||
FUJITSU Storage ETERNUS DX60 S3 | ― | ETERNUS DX S3 series | |
FUJITSU Storage ETERNUS DX500 S3 | ― | ||
FUJITSU Storage ETERNUS DX8700 S3 | ETERNUS DX8000 S3 series | ||
FUJITSU Storage ETERNUS DX200F | ― |
文中における個々の装置の表記では、"FUJITSU Storage"を省略しています。
正式名称 | 略称 |
---|---|
Windows(R) Internet Explorer(R) | Internet Explorer |
Mozilla(R) Firefox(R) | Firefox |
Microsoft(R) Cluster Service | MSCS |
Microsoft(R) Windows Server(R) Failover Clustering | WSFC |
Microsoft(R) Exchange Server | Exchange Server |
Microsoft(R) SQL Server(R) | SQL Server |
VMware(R) ESX(R) | VMware ESX |
VMware(R) ESXi(TM) | VMware ESXi |
VMware(R) vCenter(TM) Server | VMware vCenter ServerまたはvCenter Server |
FUJITSU Software PRIMECLUSTER Global Disk Services | GDS |
FUJITSU Software PRIMECLUSTER Global File Services | GFS |
正式名称 | 略称 |
---|---|
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager クイックリファレンス | ETERNUS SF クイックリファレンス |
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager リリース情報 | ETERNUS SF リリース情報 |
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 導入ガイド | ETERNUS SF 導入ガイド |
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 移行ガイド | ETERNUS SF 移行ガイド |
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager Webコンソール説明書 | ETERNUS SF Webコンソール説明書 |
FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager クラスタ適用ガイド | ETERNUS SF クラスタ適用ガイド |
FUJITSU Storage ETERNUS SF Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 運用ガイド VMware vSphere Virtual Volumes編 | ETERNUS SF 運用ガイド VMware vSphere Virtual Volumes編 |
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager メッセージ説明書 | ETERNUS SF メッセージ説明書 |
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser イベント説明書 | ETERNUS SF イベント説明書 |
FUJITSU Storage ETERNUS SF Express / Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 用語集 | ETERNUS SF 用語集 |
上記のほか、文中における個々のマニュアルの表記では、"FUJITSU Storage"を省略しています。
本マニュアルでは、Windowsで使用されている「フェールオーバー」の用語を「フェイルオーバ」に統一して表記します。
本マニュアルでは、以下の製品群をまとめて表す場合に“Windows Server 2008以降”と記載しています。
Windows Server 2008
Windows Server 2008 R2
Windows Server 2012
Windows Server 2012 R2
本マニュアルでは、以下の製品群をまとめて表す場合に“Windows Server 2012以降”と記載しています。
Windows Server 2012
Windows Server 2012 R2
本ドキュメントにおいて、特別な断り書きがない場合の「ETERNUS ディスクアレイ」には、ETERNUS DX200F オールフラッシュアレイを含みます。
ただし、以下の機能は、ETERNUS DX200Fオールフラッシュアレイを未サポートです。
装置の省電力運用
装置のNAS運用
複数階層(2階層以上)でのストレージ自動階層制御運用
本マニュアルでは、仮想マシンおよびVirtual Volumeを管理する条件や規則のことを“ポリシー”と呼びます。vSphere Web Clientにおけるポリシーを示す場合は、“仮想マシンストレージポリシー”と記載しています。
輸出管理規制について
本ドキュメントを輸出または第三者へ提供する場合は、お客様が居住する国および米国輸出管理関連法規等の規制をご確認のうえ、必要な手続きをおとりください。
商標について
Microsoft、Windows、Windows Server、Windows Vistaまたはその他のマイクロソフト製品の名称および製品名は、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
UNIXは、米国およびその他の国におけるThe Open Groupの登録商標です。
OracleとJavaは、Oracle Corporationおよびその子会社、関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。文中の社名、商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
Linuxは、Linus Torvalds氏の登録商標です。
Red Hat、RPMは、米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。
HP-UXは、Hewlett-Packard Companyの米国およびその他の国における登録商標です。
AIXは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。
VMware、VMwareロゴ、Virtual SMPおよびvMotionは、VMware, Inc.の米国およびその他の国における登録商標または商標です。
その他の会社名および製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
出版年月および改版履歴
出版年月 | 版数 | マニュアルコード | |
---|---|---|---|
PDF形式 | HTML形式 | ||
2015年 1月 | 初版 | B1FW-6020-01Z0(00) | B1FW-6020-01Z2(00) |
2015年 3月 | 第1.1版 | B1FW-6020-01Z0(01) | B1FW-6020-01Z2(01) |
2015年 7月 | 第1.2版 | B1FW-6020-01Z0(02) | B1FW-6020-01Z2(02) |
お願い
本マニュアルの内容を、無断でほかに転載しないようお願いします。
本マニュアルは、予告なしに変更されることがあります。
著作権表示
Copyright 2015 FUJITSU LIMITED
変更内容 | 変更箇所 | 版数 |
---|---|---|
VMware社の表記に合わせ、VMware Virtual VolumesをVMware vSphere Virtual Volumesに変更しました。 | 全体 | 第1.1版 |
VMware vSphere(R) 6についての情報を追加しました。 | まえがきの「本書の表記について」 | |
“ポリシー”と“仮想マシンストレージポリシー”の表記を追加しました。 | まえがきの「その他の表記」 | |
「VVOLアクセスパス管理」、「VVOLデータストア構成管理」と「仮想マシンバックアップ」を修正しました。 | 1.2 | |
表「動作環境」を修正しました。 | 1.3 | |
参考を追加しました。 | 第2章 | |
「システム構成」のポイントと注意を修正しました。 | 2.1.1 | |
表「仮想マシンバックアップのポリシー」を修正しました。 | 2.1.2.1 | |
表「QoS自動化のポリシー」の項目名を変更しました。 | 2.1.2.3 | |
ポリシーの表を追加しました。 | 2.1.2.4、2.1.2.5 | |
参照を追加しました。 | 2.1.2.5 | |
注意を追加しました。 | 2.2.1 | |
手順を修正しました。 | 2.2.2 | |
「FCスイッチ」を修正しました。 | 2.2.3 | |
表「Virtual Volumeの種別」を修正しました。 | 2.3.1 | |
表「VVOLアクセスパスの状態一覧」を修正しました。 | 2.3.2 | |
「VVOLデータストアの作成」にポイントと注意を追加しました。 | 2.3.3 | |
ポイントを修正しました。 | 2.3.6 | |
ポリシーの表とポイントを追加しました。 | 2.3.7、2.3.8 | |
「キャッシュ管理」を追加しました。 | 2.3.9 | |
表「バックアップを取得するためのポリシー設定」を追加しました。 | 2.4.1 | |
「スナップショットバックアップからのリストア」を修正しました。 | 2.4.2 | |
一時ボリュームの属性の表を修正しました。 | 2.4.2、3.5.4 | |
2次バックアップの説明を追加しました。 | 2.4.6 | |
運用管理サーバを仮想マシン上に構築している場合の、バックアップ/アップリストア手順を追加しました。 | 2.5.4.1 | |
注意を追加しました。 | 第3章 | |
「事前準備」を追加しました。 | 3.1.2 | |
vSphere Web Clientの操作手順を修正しました。 | 3.2.1、3.3.1、3.4.1、3.5.1、3.5.2、3.5.3、3.5.5 | |
「ポリシー機能の有効化」を削除しました。 | 3.3 | |
ポイントを修正しました。 | 3.3.1 | |
表「プロパティ一覧」の[動作モード]、[スナップショットバックアップ世代数]、[静止ゲストファイルシステム]と[クローンバックアップの取得]の説明を修正しました。 | 3.3.1.1 | |
表「プロパティ一覧」を修正しました。 | 3.3.1.2、3.3.1.3、3.3.1.5 | |
注意を追加しました。 | 3.3.1.3 | |
「1つの仮想マシンだけポリシーを変更する場合」と「一括してポリシーを変更する場合」を追加しました。 | 3.3.2 | |
「仮想マシンバックアップ」を追加しました。 | 3.3.2.1 | |
「ストレージ自動階層制御(拡張)」を追加しました。 | 3.3.2.2 | |
「QoS自動化(拡張)」を追加しました。 | 3.3.2.3 | |
「キャッシュ(拡張)」を追加しました。 | 3.3.2.4 | |
「セキュリティ(拡張)」を追加しました。 | 3.3.2.5 | |
vSphere Web Clientの操作手順を修正しました。 | 3.3.3 | |
「ポリシーの削除」を追加しました。 | 3.3.4 | |
ポイントと注意を修正しました。 | 3.4.1 | |
「仮想マシンの移行」を追加しました。 | 3.4.3 | |
シングルアイテムリストアを実施するための条件を記載しました。 | 3.5.4 | |
注意を修正しました。 | 3.6.1 | |
ETERNUS DX8700 S3/DX8900 S3の情報を追加しました。 | まえがきの「本書の表記について」、1.3 | 第1.2版 |
ストレージ自動階層制御が管理できるTierプールの上限についての説明を追加しました。 | 2.1.2.2 |
マニュアル体系
Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアル体系は、以下のとおりです。
読む | 対象マニュアル | 対象製品(注) | 説明 | ||
---|---|---|---|---|---|
EXP | SC | ACM | |||
導入前 | クイックリファレンス | ○ | ○ | ○ | 製品共通マニュアルです。 |
リリース情報 | ○ | ○ | ○ | 製品共通マニュアルです。 | |
概説書 | - | - | ○ | 製品固有マニュアルです。 | |
導入 | 導入ガイド | ○ | ○ | ○ | 製品共通マニュアルです。 |
クラスタ適用ガイド | - | ○ | ○ | 製品共通マニュアルです。 | |
移行ガイド | ○ | ○ | ○ | 製品共通マニュアルです。 | |
運用 | 運用ガイド | ○ | ○ | ○ | 製品固有マニュアルです。以下のものがあります。
|
Webコンソール説明書 | ○ | ○ | ○ | 製品共通マニュアルです。 | |
随時 | イベント説明書 | ○ | ○ | - | 製品共通マニュアルです。 |
メッセージ説明書 | ○ | ○ | ○ | 製品共通マニュアルです。 | |
用語集 | ○ | ○ | ○ | 製品共通マニュアルです。 |
注: "EXP"はExpressを、"SC"はStorage Cruiserを、"ACM"はAdvancedCopy Managerを指します。
マニュアルの読み方
Express、Storage Cruiser、AdvancedCopy Managerのマニュアルは、以下の表を参考に目的・用途に合わせてお読みください。
目的・用途 | マニュアル名称 | 主な記載項目 | 読み方 |
---|---|---|---|
製品の概要、運用・使用するうえでの基礎知識を得る。 | クイックリファレンス |
| 実際に製品を運用するために、必要な基礎知識や導入判断基準を知りたい場合に、お読みください。 |
AdvancedCopy Manager 概説書 |
| ||
製品のバージョンレベルアップの内容を知る。 | リリース情報 |
| 以前のバージョンレベルから追加された内容を知りたい場合や、新バージョンレベルに移行する場合に、お読みください。 |
製品のバージョンレベルアップを判断する。 | 移行ガイド |
| 旧バージョンレベルからバージョンレベルアップしたい場合に、お読みください。 |
製品をインストールして、正しく動作できるようにする。 導入目的に応じてシステム環境を設定する。 | 導入ガイド |
| 製品のインストール手順、導入目的に応じたセットアップ手順などを知りたい場合に、お読みください。 |
クラスタ適用ガイド |
| 製品をクラスタシステムにインストールする場合に、お読みください。 | |
構築したシステムを運用・操作する。 | Express 運用ガイド |
| システムの起動・停止、運用状況の把握・監視操作方法、バックアップ・リストア方法などのシステムの運用方法を知りたい場合に、お読みください。 |
Storage Cruiser 運用ガイド |
| ||
Storage Cruiser 運用ガイド Optimization機能編 |
| ||
AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Windows版) AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Solaris版) AdvancedCopy Manager 運用ガイド(Linux版) AdvancedCopy Manager 運用ガイド(HP-UX版) AdvancedCopy Manager 運用ガイド(AIX版) AdvancedCopy Manager 運用ガイド Copy Control Module編 |
| ||
Storage Cruiser / AdvancedCopy Manager 運用ガイド VMware vSphere Virtual Volumes編 |
| ||
Webコンソール説明書 |
| Webコンソールを理解したい場合に、お読みください。 | |
出力されたメッセージに対して、対処する。 | メッセージ説明書 |
| 出力されたメッセージに対して、具体的な対処方法を調べる場合に、お読みください。 |
出力されたイベントに対して、対処する。 | イベント説明書 |
| 出力されたイベントに対して、具体的な対処方法を調べる場合に、お読みください。 |
重要な用語や、製品固有の用語を調べる。 | 用語集 |
| マニュアルを読むときに必要な専門用語、製品固有の用語の意味や略語の正式名称がわからない場合に、お読みください。 |