QoS自動化の対象とするボリュームを決定したら、QoS自動化に関する以下の項目の値を決定します。
目標値(QoS自動化優先度または目標レスポンスタイム)
ストレージ自動階層制御との連携
項目の値は、以下により決定してください。
QoS自動化の対象として決定したボリュームの、QoS自動化優先度または目標レスポンスタイムを決定します。
目標値の決定に関しては、「5.4.1 QoS自動化優先度の決定」および「5.4.2 目標レスポンスタイムの決定」を参照してください。
QoS自動化機能からストレージ自動階層制御の容量割当て比率を制御してI/O性能の自動チューニングを行う場合は、ストレージ自動階層制御との連携を有効(「割当て率調整」パラメーターを"On"に設定)にしてください。
業務アプリケーション形態を例に、QoS自動化に関する項目の設定について説明します。
ここでは、業務アプリケーションを運用している以下の環境に対して、性能目標値の設定による自動チューニングの導入を説明します。
平常業務として、サーバ「Server_1」において業務アプリケーションA、B、C、Dを運用
業務アプリケーションが、Tierプール「TrPool_1」および「TrPool_2」を使用
Tierプール「TrPool_1」にはFTV#0およびFTV#1が存在。業務アプリケーションAはFTV#0を、業務アプリケーションBはFTV#1を使用
Tierプール「TrPool_2」にはFTV#2およびFTV#3が存在。業務アプリケーションCはFTV#2を、業務アプリケーションDはFTV#3を使用
図5.5 業務アプリケーションの運用形態