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ETERNUS SF Storage Cruiser 16.2 運用ガイド
FUJITSU Storage

1.1 製品の特長

本製品は、ストレージ関連資源を統合管理する構成管理、関係管理、障害管理、性能管理、およびレポーティング機能で、SAN、DAS、NASなどのマルチベンダーストレージシステム環境の安定運用を支えます。

ストレージシステム全体の装置管理を実現する構成管理

現状のストレージシステム全体の各装置と装置間の物理接続の状態を、Webコンソールで表示します。このため、各装置のどの部分(例えば、ファイバーチャネルスイッチのポート)がどこに接続されているかを詳細に把握できます。

各装置の細かなリソースも完全管理する関係管理

ストレージ装置内部の詳細構成の管理だけでなく、ディスクから物理経路、関連するサーバノードの構成情報を自動的に取得し、それらを関連付けて表示します。

今までは、要素ごとに管理ツールがあり、表示形式が様々なために、要素間の関連付けを認識することは困難でした。本製品では、同一画面かつ同一形式で要素の関連付けを表示できるため、全体構成を簡単に把握し、構成ミスがあっても問題点を検出できます。

障害箇所・影響範囲把握が容易な障害管理機能

装置で発生した障害内容を、適切に解読し、わかりやすく表示します。

障害情報は、総合運用管理ソフトウェアSystemwalkerや他社管理ソフトウェアへの自動通報も可能なため、システムを集中監視できます。

性能情報管理による最適環境の提供

管理対象装置の性能情報を管理、表示できます。装置の性能情報を運用管理サーバに保管するため、リアルタイムの性能情報だけでなく、過去の性能情報も参照できます。さらに、性能情報をグラフ形式で参照できるため、装置の動作状況や負荷状況を容易に把握できます。

また、装置に閾値を設定して、設定した閾値を超えたときにアラーム通知させることができます。ボトルネックの原因と場所を特定できるため、装置構成の改善を図って最適な環境での運用が可能です。

性能情報は、Systemwalker Service Quality Coordinatorのレポート画面などで参照できます。

レポーティング機能

サーバに接続されたボリュームに関する情報を収集して、容量情報や利用時間などをレポートします。このため、使用したボリュームに対して、課金に必要な情報を得られます。

Storage Cluster機能

サーバに接続された2台のストレージ装置間で、一方のストレージ装置が停止した際にもう一方のストレージ装置に透過的に切り替えます。この機能により、業務を継続して運用できます。

VMware vSphere Virtual Volumes機能のサポート

VMware vSphere Virtual Volumes機能は、VMFS(Virtual Machine File System)を使って行っていたVMDK(VMディスク)ファイルの操作を、ストレージ装置のボリューム操作で行えるようにした機能です。この機能により、ETERNUS ディスクアレイに対する性能設計や性能分析を簡素化できます。また、VMゲスト単位のバックアップを採取できます。同一装置内であれば、ETERNUS ディスクアレイのアドバンスト・コピー機能により、VMware標準のスナップショットやクローンの作成、およびStorage vMotionの処理の高速化を実現できます。