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ETERNUS SF Express 16.2 / Storage Cruiser 16.2 / AdvancedCopy Manager 16.2 Webコンソール説明書
FUJITSU Storage

6.15.17 FTVの作成

FTVを作成する手順は、以下のとおりです。

  1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
    登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。

  2. メインペインで、操作対象のETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。

  3. カテゴリーペインで、[ストレージ自動階層制御]をクリックします。
    カテゴリーペインの項目が、ストレージ自動階層制御に関する項目に切り替わります。

  4. カテゴリーペインで、[FTV]をクリックします。
    ストレージ装置に登録されているFTVが、メインペインに表示されます。

  5. アクションペインで、[FTV]の下にある[作成]をクリックします。
    情報入力画面が表示されます。

  6. 以下を参考にして必要な情報を入力したあと、画面右下の[作成]ボタンをクリックします。

    項目

    説明

    プール名

    FTVを作成するTierプール名を指定します。

    FTV名

    作成するFTVのボリューム名称(ストレージ装置内で一意となる名前)を指定します。

    ピリオド(.)、クエスチョン(?)、シングルクォーテーション(')、およびダブルクォーテーション(")を除いた、任意の半角英数字記号(1~16文字)を指定できます。大文字・小文字は区別されません。

    総容量

    作成するFTVのボリュームの容量を指定します。
    指定できる単位は、MB(メガバイト)、GB(ギガバイト)、またはTB(テラバイト)です。

    ボリューム数

    作成するFTVのボリューム数を指定します。

    複数のボリュームを作成すると、ボリュームには、[FTV名]に指定したボリューム名に「_x」(x は0からの連番)を付加した名前が付けられます。

    Allocation

    作成するFTVのAllocationの設定を選択します。

    "Thin"を選択すると、I/O発行時に、利用する物理領域が随時割り当てられます。
    "Thick"を選択すると、ボリューム作成時に、ボリューム容量分の物理領域が割り当てられます。

    本項目は、Allocation機能をサポートするETERNUS ディスクアレイだけ設定できます。

    注意閾値

    使用容量の比率の閾値です。注意閾値の設定基準は、以下のとおりです。

    • ETERNUS DX S3 series (DX60 S3を除く), ETERNUS DX200Fの場合

      FTVの総容量 × 注意閾値 < FTVの使用容量

      ストレージ装置がホストセンスを報告する閾値(%)を指定します。1~100の範囲の10進数で指定します。
      指定を省略した場合、ストレージ装置の推奨値である80%が設定されます。

    • 上記以外のETERNUS ディスクアレイの場合

      FTVの空き容量 × 注意閾値 > Tierプールの空き容量

      FTV情報の「アラーム状態」が変更される閾値(%)を指定します。1~200の範囲の10進数で指定します。
      指定を省略した場合、ストレージ装置の推奨値である10%が設定されます。
      なお、FTVの空き容量とは、FTVの総容量から使用容量を引いた値です。

    使用容量の比率が、設定した注意閾値に達した場合、以下の「アラーム状態」が"Caution"になります。

    • Tierプールの詳細情報の[ボリューム]タブ画面の「アラーム状態」

    • FTVの詳細情報の[基本]タブ画面の「アラーム状態」

    優先FTSP

    新たにデータを割り当てる場合、Tierプールのどのサブプールに優先的に割り当てるかを指定します。

    指定したサブプールに割り当てられないときは、別のサブプールに割り当てられます。

    指定を省略した場合は、以下の順番でデータを割り当てます。

    (1) Onlineディスクで構成されるサブプール
    (2) Nearlineディスクで構成されるサブプール
    (3) SSDで構成されるサブプール

    1階層TierプールのFTVを作成する場合は、2階層または3階層のTierプールに変更したときの動作を指定できます。1階層Tierプールで運用し続ける場合は、指定不要です。

    Low割当て率

    再配置の際にLowサブプールに割り当てる、ボリューム容量の比率(%)を、0~100の整数値で指定します。(注)

    [Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]を指定する場合は、合計が100%になるように指定する必要があります。

    指定を省略した場合は、階層化ポリシーに基づいて再配置されます。

    Middle割当て率

    再配置の際にMiddleサブプールに割り当てる、ボリューム容量の比率(%)を、0~100の整数値で指定します。(注)

    [Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]を指定する場合は、合計が100%になるように指定する必要があります。

    指定を省略した場合は、階層化ポリシーに基づいて再配置されます。

    High割当て率

    再配置の際にHighサブプールに割り当てる、ボリューム容量の比率(%)を、0~100の整数値で指定します。(注)

    [Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]を指定する場合は、合計が100%になるように指定する必要があります。

    指定を省略した場合は、階層化ポリシーに基づいて再配置されます。

    QoS自動化:有効/無効

    作成するボリュームをQoS自動化の調整対象とするかを選択します。作成時の初期値は"Disable"です。

    [QoS自動化:優先度]、[目標レスポンスタイム]、または[割当て率調整]を設定するには、"Enable"を選択します。

    "Enable"を選択して[QoS自動化:優先度]または[目標レスポンスタイム]を設定しない場合は、その項目が設定されているほかのボリュームのQoS自動化機能による調整の影響を受けます。

    この項目は、QoS自動化機能の利用時だけ有効です。

    QoS自動化:優先度

    QoS自動化優先度を選択します。

    利用者が使用するボリュームに対して"Low"、"Middle"、または"High"を設定するだけで、現在の負荷に応じて自動チューニングを行います。
    "Unlimited"を選択した場合は、最高優先度となり、リソースを共有するボリュームの中で最高性能となります。
    "No Set"を選択した場合は、優先度がなく、優先度または目標レスポンスタイムを設定したほかのボリュームの影響を受けて性能が遅くなるように調整されます。

    この項目は、QoS自動化機能の利用時だけ有効です。

    目標レスポンスタイム

    利用者が使用するボリュームのレスポンスタイムの目標値(ミリ秒)を、0~10000の整数値で指定します。0を入力した場合、そのボリュームの帯域幅は無制限となります。
    空白も入力できますが、空白を入力した場合は、そのボリュームに目標レスポンスタイムが設定されません。したがって、ほかのボリュームの目標レスポンスタイムの設定値に左右されて、レスポンスは早くなったり遅くなったりします。

    目標レスポンスタイムは、ボリュームごとに指定します。

    なお、本項目を設定した場合は、[QoS自動化:優先度]を設定できません。

    この項目は、QoS自動化機能の利用時だけ有効です。

    割当て率調整

    QoS自動化機能とストレージ自動階層制御の間で連携を行うかを選択します。

    [QoS自動化:優先度]または[目標レスポンスタイム]と併せて設定するだけで、QoS自動化機能およびストレージ自動階層制御を利用して性能の自動チューニングを行います。

    この項目は、QoS自動化機能の利用時だけ有効です。また、以下のすべての条件を満たす場合だけ設定できます。

    • [QoS自動化:優先度]に"Unlimited"および"No Set"以外が設定されている。または、[目標レスポンスタイム]に"0"以外の値が設定されている

    • [プール名]に指定したTierプールの実行モードが"Auto"である

    注: 割当て率は目安であり、指定どおりに割り当てられないことがあります。

    ポイント

    • 1階層運用の場合は、[Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]の項目を指定できません。

    • 2階層運用の場合は、[Low割当て率]および[High割当て率]の2項目を、両方指定するか両方省略する必要があります。

    • 3階層運用の場合は、[Low割当て率]、[Middle割当て率]、および[High割当て率]の3項目を、すべて指定するかすべて省略する必要があります。