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ETERNUS SF Express 16.2 / Storage Cruiser 16.2 / AdvancedCopy Manager 16.2 Webコンソール説明書
FUJITSU Storage

6.15.2 階層化ポリシーの作成

階層化ポリシーを作成する手順は、以下のとおりです。

  1. グローバルナビゲーションタブの[ストレージ]をクリックします。
    登録されているETERNUS ディスクアレイが、メインペインに表示されます。

  2. メインペインで、操作対象のETERNUS ディスクアレイの「名前」部分をクリックします。

  3. カテゴリーペインで、[ストレージ自動階層制御]をクリックします。
    カテゴリーペインの項目が、ストレージ自動階層制御に関する項目に切り替わります。

  4. カテゴリーペインで、[階層化ポリシー]をクリックします。
    登録されている階層化ポリシーが、メインペインに表示されます。

  5. アクションペインで、[階層化ポリシー]の下にある[作成]をクリックします。
    情報入力画面が表示されます。

  6. 以下を参考にして必要な情報を入力したあと、画面右下の[作成]ボタンをクリックします。

    項目

    説明

    ポリシー名

    作成する階層化ポリシーの名称(ETERNUS SFシステムで一意となる名前)を指定します。

    任意の英数字(1~16文字)、ハイフン(-)、アンダースコア(_)、およびシャープ(#)を指定できます。大文字・小文字は区別されません。

    実行モード

    ストレージ自動階層制御の動作方法を指定する実行モードを指定します。
    以下の3つの実行モードがあります。デフォルトは"Auto"です。

    • Auto
      ストレージ自動階層制御用の性能データを収集・評価し、ボリュームの再配置を自動的に実行します。

    • Semi-Auto
      階層化性能データを収集・評価します。ボリュームの再配置は、手動で行う必要があります。

    • Manual
      階層化性能データの収集だけを行います。性能データの評価およびボリュームの再配置は、手動で行う必要があります。

    評価期間

    ストレージ自動階層制御用の性能データの評価範囲を指定します。
    数字と単位("Hour"、"Day"、または"Week")を選択します。デフォルトは"1Day"です。

    単位が"Hour"の場合は、2、4、6、8、または12を指定できます。
    評価期間の起点は、[実行モード]の設定によって異なります。[実行モード]が"Auto"または"Semi-Auto"の場合、評価期間の起点は0:00です。例えば、"6Hour"を指定すると、0:00~6:00、6:00~12:00、12:00~18:00、18:00~24:00で評価されます。
    [実行モード]が"Manual"の場合、評価期間の起点はTierプールに対するアクセス状況の評価を実施した時間です。例えば、"6Hour"を指定して、9:00にTierプールに対するアクセス状況の評価を行うと、3:00~9:00で評価されます。

    単位が"Day"の場合は、1から31までの値を指定できます。

    単位が"Week"の場合は、1を指定できます。

    評価基準

    ストレージ自動階層制御用の性能を評価する基準を指定します。
    プルダウンリストから、以下のどちらかを選択します。

    • Peak
      評価期間における、ストレージ自動階層制御用の性能データ(IOPS値)の最大ピーク値で評価します。

    • Average
      評価期間における、ストレージ自動階層制御用の性能データ(IOPS値)の平均値で評価します。

    評価実施曜日

    アクセス状況データの評価を開始する曜日を指定します。
    デフォルトは"指定なし"(ストレージ自動階層制御の開始操作完了から[評価期間]を経過した後の[ストレージ自動階層制御実行時間]に評価を開始)です。

    [実行モード]が"Auto"または"Semi-Auto"で、[評価期間]の単位が"Week"の場合だけ、指定できます。

    "初回の指定曜日から評価実施(評価期間不足でも実施)"のチェックボックスをチェックすると、評価期間を満たしていない場合でも、初回の指定曜日までに存在するアクセス状況データを使って評価を行います。直ちにストレージ自動階層制御の運用を開始したい場合に指定してください。デフォルトは、チェックなし(推奨)です。チェックなしの場合は、初回の指定曜日には評価を行わず、次回の指定曜日から、常に評価期間分のアクセス状況データを使って評価を行います。

    ストレージ自動階層制御実行時間

    ストレージ自動階層制御用の性能データの収集・評価、再配置を開始する時刻を、00:00~23:59までの範囲で指定します。
    [実行モード]が"Auto"または"Semi-Auto"で、[評価期間]の単位が"Day"または"Week"の場合だけ、指定できます。

    [評価期間]の単位が"Hour"の場合は、00:00から指定時間(2、4、6、8、または12時間)経過した時刻に実行されます。

    ストレージ自動階層制御制限時間

    ボリュームの再配置を打ち切る時間を、[ストレージ自動階層制御実行時間]に指定した時刻からの経過時間で指定します。
    デフォルトは"制限なし"(打ち切らない)です。

    [評価期間]の単位が"Day"または"Week"の場合は、00から24までの値を指定できます。
    [評価期間]の単位が"Hour"の場合は、00から[評価期間]で指定した値までを指定できます。

    評価対象曜日

    再配置を実行する際に、評価対象とするストレージ自動階層制御用の性能データを収集する曜日を指定します。[評価期間]の単位が"Day"または"Week"の場合だけ、指定できます。

    デフォルトでは、全曜日が評価対象です。チェックを外した曜日は、評価対象外となります。

    評価対象時間帯

    ストレージ自動階層制御用の性能データの収集・評価する時間帯を指定します。[評価期間]の単位が"Day"または"Week"の場合だけ、指定できます。デフォルトは"24Hours"(0時から0時の24時間)です。

    評価の開始時刻・終了時刻ともに、0時から23時までの値を指定できます。

    評価対象除外日設定

    ストレージ自動階層制御用の性能データを評価対象外とする日を、カレンダーで指定します。[評価期間]の単位が"Day"または"Week"の場合だけ、指定できます。

    デフォルトは、"有効"がチェックされた状態です。この状態のときに、[評価対象除外日編集]ボタンをクリックして表示されるカレンダーで評価対象外とする日を指定できます。

    "有効"のチェックを外すと、評価対象除外日設定が無効となります。

    データ種別

    プルダウンリストから"IOPS"を選択します。
    ストレージ自動階層制御用の性能データとして、Read/Writeの1秒あたりの処理回数を使用します。

    階層のデータ範囲

    各階層のデータ範囲を手動設定するかシステムで自動設定するかを指定します。

    デフォルトは、"自動設定"がチェックされた状態です。自動設定の場合は、[Lowのデータ範囲]、[Middleのデータ範囲]、および[Highのデータ範囲]を指定できません。システムが自動で再配置基準を決定します。

    "自動設定"のチェックを外すと、各階層のデータ範囲を手動設定できます。

    Lowのデータ範囲

    TierプールのLowサブプールに配置する際の基準とするIOPS値の範囲を指定します。

    本項目には、最大値を指定します。小数も入力可能です。

    最小値は"0"固定で、階層化ポリシーのメインペインに"-"が表示されます。

    指定を省略した場合は、階層化ポリシーのメインペインに"-:-"が表示されます。

    Middleのデータ範囲

    TierプールのMiddleサブプールに配置する際の基準とするIOPS値の範囲を指定します。

    本項目には、最小値と最大値を指定します。小数も入力可能です。

    指定を省略した場合は、階層化ポリシーのメインペインに"-:-"が表示されます。

    Highのデータ範囲

    TierプールのHighサブプールに配置する際の基準とするIOPS値の範囲を指定します。

    本項目では、最小値を指定します。小数も入力可能です。

    最大値は"2147483647"固定で、階層化ポリシーのメインペインに"-"が表示されます。

    指定を省略した場合は、階層化ポリシーのメインペインに"-:-"が表示されます。

    ポイント

    • 2階層運用の場合は、[Lowのデータ範囲]および[Highのデータ範囲]の2項目を、両方指定するか両方省略する必要があります。

    • 3階層運用の場合は、[Lowのデータ範囲]、[Middleのデータ範囲]、および[Highのデータ範囲]の3項目を、すべて指定するかすべて省略する必要があります。

参考

[ポリシー名]だけを指定しても、階層化ポリシーを作成できます。その場合、ほかの項目は以下の値が設定されます。

  • 実行モード: Auto

  • 評価期間: 1day

  • 評価基準: Peak

  • ストレージ自動階層制御実行時間: 00:00

  • ストレージ自動階層制御制限時間: 制限なし (打ち切らない)

  • 評価対象曜日: Su/Mo/Tu/We/Th/Fr/Sa (全曜日)

  • 評価対象時間帯: 24Hours

  • 評価対象除外日設定: 有効

  • データ種別: IOPS

  • 階層のデータ範囲: 自動設定

  • Lowのデータ範囲: (設定されません)

  • Middleのデータ範囲: (設定されません)

  • Highのデータ範囲: (設定されません)