Solaris版Storage Cruiserエージェントのバージョンアップインストールを実施する前に、行っておくべき作業について説明します。
ポイント
バージョンアップインストールを行う前に、システムをバックアップすることを推奨します。
バックアップを採取しておくと、バージョンアップインストール中に異常が発生した場合にバックアップからシステムを復元(リストア)することで、バージョンアップインストール前の状態に戻すことができます。
バージョンアップインストールに失敗した時のリカバリー用に、旧バージョンレベルのStorage Cruiserエージェントの運用環境をバックアップします。手順は以下のとおりです。
作業を行うサーバにログインします。ログイン後の操作は、root(スーパーユーザー)で実施してください。
以下のコマンドを実行して、デーモンを停止します。
# /opt/FJSVssage/bin/pstorageagt
以下のコマンドを実行して、デーモンが停止したことを確認します。
# /bin/ps -ef | grep FJSVssage
デーモンが停止していない場合は、以下のコマンドを実行してデーモンを強制停止してください。
# /usr/bin/kill -9 <デーモンのプロセスID>
本バージョンレベルのDVD-ROM「ETERNUS SF SC/ACM/Express メディアパック エージェントプログラム & マニュアル」を、DVD-ROMドライブに挿入します。
DVD-ROMの構成および格納物は、本バージョンレベルの『ETERNUS SF 導入ガイド』の「DVD-ROMの構成」を参照してください。
DVD-ROMドライブに挿入したDVD-ROM媒体をマウントします。
以下のコマンド実行例では、DVD-ROMドライブのデバイス名を「/dev/dsk/c0t4d0s0」としています。DVD-ROMドライブのデバイス名は、装置によって異なります。
# mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s0 <DVD-ROMマウントポイント>
旧バージョンレベルのバックアップを実施します。
DVD-ROM内の以下のシェルスクリプトを実行します。backupDir には、バックアップデータを格納するディレクトリを絶対パスで指定します。
<DVD-ROMマウントディレクトリ>/Agent_unix/Storage_Cruiser/Solaris/scagtpreinst.sh backupDir
バックアップに失敗した場合は、出力エラーメッセージを確認して失敗した原因を取り除いたあと、シェルスクリプトを再実行してください。