RMSのコンフィグレーション名を確認します。
# hvdisp -a | grep Configuration <Return> Configuration: /opt/SMAW/SMAWRrms/build/<コンフィグレーション名>.us
RMSを使用している場合は、RMSを停止します。
# hvshut -a <Return>
移行前の環境に応じた手順を実施します。
移行前の環境が、以下のどのグループに該当するかを確認してください。
Aグループ)
SPARC M10 環境で、以下のいずれかに該当する環境
・snmptrapd のポート番号変更のためのスクリプトを /etc/rc2.d 配下に作成している。
・"/etc/net-snmp/snmp/snmptrapd.conf" ファイル(Solaris 11 環境)にポート番号を指定している。
Bグループ)
SPARC M10 環境で、Aグループの条件に該当しない環境
Cグループ)
SPARC M10 以外の環境
移行前の環境がAグループの環境の場合は、使用しているポート番号を確認してください。
移行前の環境がBグループの環境の場合は、XSCF の SNMP トラップの設定の変更が必要となります。
すべてのXSCF上で以下のコマンドを、ノードの数分実行してください。
XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [非同期監視サブLANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [非同期監視サブLANのIPアドレス]
例)
- node1のXSCFの場合 XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [node1の管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [node1の非同期監視サブLANのIPアドレス] XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [node2の管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [node2の非同期監視サブLANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [node1の管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [node1の非同期監視サブLANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [node2の管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [node2の非同期監視サブLANのIPアドレス] - node2のXSCFの場合 XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [node1の管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [node1の非同期監視サブLANのIPアドレス] XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [node2の管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp remtraphost -t v2 -s FJSVcldev [node2の非同期監視サブLANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [node1の管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [node1の非同期監視サブLANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [node2の管理LANのIPアドレス] XSCF> setsnmp addtraphost -t v2 -s FJSVcldev -p 9385 [node2の非同期監視サブLANのIPアドレス]
OpenBoot環境に移行します。
# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i0 <Return>
各ノードで以下の手順を実行してください。
本ソフトウェアのDVDを、DVDドライブに挿入します。
システムをシングルユーザーモードで起動します。
{0} ok boot -s <Return>
必要なファイルシステムをマウントします。
# /usr/sbin/zfs mount -a <Return>
UFSファイルシステムのディレクトリにインストールする場合は、以下のコマンドを実行してください。
# /usr/sbin/mountall -l <Return>
DVDをマウントします。
# mkdir -p /cdrom/cdrom0 <Return> …(注1) # /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s2 /cdrom/cdrom0 <Return> …(注2)
(注1) "/cdrom/cdrom0"ディレクトリがない場合のみ必要です。
(注2) マシン環境によって、下線部のデバイス名が異なるため、確認してください。
バックアップディレクトリを作成します。ここでは、"/var/tmp/backup"を使うものとします。
# cd /var/tmp <Return> # mkdir backup <Return>
PRIMECLUSTERの動作環境をバックアップします。
# cp -p /usr/opt/reliant/etc/hvipalias /var/tmp/backup <Return> # cp -p /var/opt/FJSVclapm/etc/Tuning_Param /var/tmp/backup <Return> # cp -p /opt/FJSVcldbm/data/DB/ApiAdjustTbl.CLDB /var/tmp/backup <Return> # cp -p /etc/opt/FJSVcluster/etc/rmcip.conf /var/tmp/backup <Return> # /opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetport fjwv_c > /var/tmp/backup/fjwv_c <Return>
バックアップファイルが作成されたことを確認します。
# ls -l /var/tmp/backup <Return>
GLSを使用している場合は、GLSの動作環境をバックアップします。
GLSの伝送路二重化機能を使用している場合は、動作環境をバックアップします。
退避ファイル名は、"hanetYYYYMMDD.bk"です。なお、YYYYMMDDはコマンド実行時の情報です。(YYYY:西暦、MM:月、DD:日)
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetbackup -d /var/tmp/backup <Return>
Solaris11環境で、GLSの伝送路二重化機能仮想NIC方式を使用している場合は、動作環境をバックアップします。
# cp -p /etc/opt/FJSVrvnet/config/fjsvrvnet.xml /var/tmp/backup/fjsvrvnet.xml <Return>
Solaris10環境で、GLSのマルチパス機能を使用している場合は、動作環境をバックアップします。
# cd /etc/opt/FJSVmpnet <Return> # tar cvf - conf | compress > /var/tmp/backup/mpnetfile.tar.Z <Return>
バックアップファイルが作成されたことを確認します。
# ls -l /var/tmp/backup <Return>
以下のスクリプトを実行し、パッケージを削除します。
# cd /cdrom/cdrom0/Tool <Return> # ./upgrade_uninstall <Return> Are you sure to remove PRIMECLUSTER software packages from the global zone?(y,n) y <Return> ・ ・ Uninstallation was successful. #
"Uninstallation was successful."と表示されること確認してください。
PRIMECLUSTER Lite Pack 4.2A00から移行する場合は、ファイルを以下の手順で削除します。
# cd /etc/rc0.d <Return> # rm K00FJSVwvbs <Return> # rm K00FJSVwvcnf <Return> # rm K62clrmgr <Return> # rm K63clctrl <Return> # rm K68CL20dbm <Return> # rm K68clprmd <Return> # rm K71clapi <Return> # rm K72clrms <Return> # cd /etc/rc1.d <Return> # rm K62clrmgr <Return> # rm K63clctrl <Return> # rm K69CL20dbm <Return> # rm K71clapi <Return> # rm K72clrms <Return> # cd /etc/rc2.d <Return> # rm S07clapi <Return> # rm S08clrms <Return> # rm S65CL10dbm <Return> # rm S66clrmgr <Return> # rm S68clrwz <Return> # rm S71clctrl <Return> # rm S76clprmd <Return> # rm S80FJSVwvbs <Return> # cd /etc/rc3.d <Return> # rm S32clautoconfig <Return> # rm S98clwaitprobe <Return> # rm S99FJSVwvcnf <Return>
システムを停止します。
# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i0 <Return>
注意:シャットダウン中に以下のメッセージが表示されますが、動作に影響はありません。
ld.so.1: sfclog: 重大なエラー: libcf.so: open に失敗しました: ファイルもディレクトリもありません。 ld.so.1: /etc/opt/FJSVcluster/FJSVcldbm/system/CCMstop: 重大なエラー: libcf.so: open に失敗しました: ファイルもディレクトリもありません。
システムをシングルユーザーモードで起動します。
{0} ok boot -s <Return>
必要なファイルシステムをマウントします。
# /usr/sbin/zfs mount -a <Return>
UFSファイルシステムのディレクトリにインストールする場合は、以下のコマンドを実行してください。
# /usr/sbin/mountall -l <Return>
DVDをマウントします。
# mkdir -p /cdrom/cdrom0 <Return> …(注1) # /usr/sbin/mount -F hsfs -o ro /dev/dsk/c0t4d0s2 /cdrom/cdrom0 <Return> …(注2)
(注1) "/cdrom/cdrom0"ディレクトリがない場合のみ必要です。
(注2) マシン環境によって、下線部のデバイス名が異なるため、確認してください。
FJSVsnapパッケージがインストールされていることを確認します。
バージョンは、「1.1 Oracle Solaris 10の場合」または「1.2 Oracle Solaris 11の場合」より古いバージョンがインストールされていないことを確認してください。
# pkginfo -l FJSVsnap.\* <Return>
上記の操作で、FJSVsnapのバージョンが古い場合は、FJSVsnapパッケージをシステムからすべて削除します。
# pkgrm FJSVsnap <Return>
上記の操作で、FJSVsnapパッケージの古いバージョンを削除した場合、およびFJSVsnapパッケージがインストールされていなかった場合は、pkgadd(1M)コマンドを実行し、FJSVsnapパッケージをインストールします。
# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Tool/Pkgs FJSVsnap <Return>
FJSViomp 2.3 以降がインストールされていることを確認します。
# pkginfo -l FJSViomp.\* <Return>
上記の操作で、FJSViompのバージョンが2.2以前だった場合は、FJSViompパッケージをシステムからすべて削除します。
# pkgrm FJSViomp <Return>
上記の操作で、FJSViompパッケージの古いバージョンを削除した場合、およびFJSViompパッケージがインストールされていなかった場合は、pkgadd(1M)コマンドを実行し、FJSViompパッケージをインストールします。
# pkgadd -d /cdrom/cdrom0/Tool/Pkgs FJSViomp <Return>
インストールスクリプトを実行します。
# cd /cdrom/cdrom0/Tool <Return> # ./cluster_install -e LP <Return> ・ ・ The installation was finished successfully. #
"The installation was finished successfully."と表示されることを確認してください。
GLSを使用する場合は、インストールスクリプトを実行します。
# cd /cdrom/cdrom0/Tool <Return> # ./cluster_install -e PCL-GLS <Return> ・ ・ The installation was finished successfully. #
"The installation was finished successfully."と表示されることを確認してください。
DVDをアンマウントし、DVDを取り出します。
# cd / <Return> # /usr/sbin/umount /cdrom/cdrom0 <Return>
GLSを使用している場合は、バックアップしたGLSの動作環境をリストアします。
Solaris10環境で、GLSのマルチパス機能を使用している場合は、動作環境をリストアします。
# cd /etc/opt/FJSVmpnet <Return> # uncompress /var/tmp/backup/mpnetfile.tar.Z <Return> # tar xvf /var/tmp/backup/mpnetfile.tar <Return>
Solaris11環境で、GLSの伝送路二重化機能仮想NIC方式を使用している場合は、動作環境をリストアします。
# cp -p /var/tmp/backup/fjsvrvnet.xml /etc/opt/FJSVrvnet/config/fjsvrvnet.xml <Return>
GLSの伝送路二重化機能が使用する動作環境をリストアします。
# /opt/FJSVhanet/usr/sbin/hanetrestore -f /var/tmp/backup/<待避ファイル名> <Return>
退避ファイル名は、"hanetYYYYMMDD.bk"です。
PRIMECLUSTERの動作環境をリストアします。
# /opt/FJSVwvbs/etc/bin/wvSetport fjwv_c=`cat /var/tmp/backup/fjwv_c` <Return> # cp -p /var/tmp/backup/Tuning_Param /var/opt/FJSVclapm/etc <Return> # cp -p /var/tmp/backup/hvipalias /usr/opt/reliant/etc <Return> # cp -p /var/tmp/backup/ApiAdjustTbl.CLDB /opt/FJSVcldbm/data/DB <Return> # cp -p /var/tmp/backup/rmcip.conf /etc/opt/FJSVcluster/etc/rmcip.conf <Return>
"/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.local"ファイルに以下の設定を追加して、RMSの自動起動をOFFに設定します。
export HV_RCSTART=0
移行前の環境がAグループの環境の場合は、以下の手順を実行してください。
"/etc/inet/services"の"sftrap"の行を編集し、ポート番号を現在使用しているポート番号に書き換えてください。
編集前) sftrap 9385/udp 編集後) sftrap [使用しているポート番号]/udp
Solaris 10 環境の場合は、ポート番号変更のために作成した起動スクリプト(例:/etc/rc2.d/S99snmptrapd)を削除してください。
# rm /etc/rc2.d/S99snmptrapd
Solaris 11 環境の場合は、"/etc/net-snmp/snmp/snmptrapd.conf" に設定した "snmpTrapdAddr" の行を削除してください。
全てのノードで 5 の手順を実行後、shutdown(1M)コマンドを実行して、システムをリブートしてください。全てのノードのシステムが起動したことを確認してから次の手順へ進みます。
# /usr/sbin/shutdown -y -g0 -i6 <Return>
GLSの設定
GLSを使用している場合は、全てのノードのシステムが起動した後、GLSのSMFサービスが起動しているか確認してください。
# svcs -a | grep fjsvhanet <Return>
disabled HH:MM:SS svc:/network/fjsvhanet:default
disabled HH:MM:SS svc:/network/fjsvhanet-poll:default
GLSのSMFサービスが“disabled”状態の場合は、SMFサービスを起動します。
# svcadm enable /network/fjsvhanet <Return> # svcadm enable /network/fjsvhanet-poll <Return>
上記でSMFサービスを起動した場合は、GLSのSMFサービスが“online”状態になっていることを確認してください。
# svcs -a | grep fjsvhanet <Return>
online HH:MM:SS svc:/network/fjsvhanet:default
online HH:MM:SS svc:/network/fjsvhanet-poll:default
4.2A00から移行した場合、シャットダウン機構の初期状態が"InitFailed"と表示されたり、テスト状態に"Unknown"や"TestFailed"と表示されます。以下の手順を実施してください。
全てのノードのシャットダウン機構の状態を確認してください。
# /opt/SMAW/bin/sdtool -s <Return>
Cluster Host Agent SA State Shut State Test State Init State
------------ ----- -------- ---------- ---------- ----------
node1 SA_pprcip.so Idle Unknown Unknown InitFailed
node1 SA_xscfp.so Idle Unknown Unknown InitFailed
node1 SA_rccu.so Idle Unknown Unknown InitFailed
node1 SA_pprcir.so Idle Unknown Unknown InitFailed
node1 SA_xscfr.so Idle Unknown Unknown InitFailed
node2 SA_pprcip.so Idle Unknown Unknown InitFailed
node2 SA_xscfp.so Idle Unknown Unknown InitFailed
node2 SA_rccu.so Idle Unknown Unknown InitFailed
node2 SA_pprcir.so Idle Unknown Unknown InitFailed
node2 SA_xscfr.so Idle Unknown Unknown InitFailed
「PRIMECLUSTER 導入運用手引書」の「9.4.1 コンソールを制御するためのユーザ名とパスワードの変更」の「操作手順 2.」以降を参照し、パスワードを再設定してください。
なお、パスワードを入力する画面に値が入力されている場合は、一度、入力フィールドを削除してから、再入力してください。
RMSの設定を有効にします。クラスタを構成するいずれか1ノードで以下のコマンドを実行して、変更を反映します。
# hvw -xj -n <コンフィグレーション名> -F Configuration-Activate <Return>
アップグレード手順で変更した設定を元に戻します。以下の手順はすべてのノードで実施してください。
"/opt/SMAW/SMAWRrms/bin/hvenv.local"ファイルに以下の設定を追加して、RMSの自動起動をONに設定します。
export HV_RCSTART=1
RMSを起動します。
# hvcm <Return>