ここでは、List Creator V10.1.0からList Creator V10.2.0への機能追加について説明します。
帳票表現力
オーバレイ文字にUnicodeの文字が使用できるようになりました。
項目の「日本語フォント」にタイ語、ベトナム語用のフォントが指定できるようになりました。
以下の文字列操作を行う演算子を追加しました。
LEN(入力データの値(文字列)の文字数を取得できます)
LENB(入力データの値(文字列)のバイト数を取得できます)
以下のマルチフォーム出力/組合せフォーム出力時に使用する演算子を追加しました。
SUM-ALL(マルチフォーム出力/組合せフォーム出力時の複数の帳票をとおしての項目の総和を出力できます)
NUM-ALL(マルチフォーム出力/組合せフォーム出力時の複数の帳票をとおしての項番を出力できます)
数字項目、および非出力項目(項目形式が数字項目)について、小数部の丸め指定の機能を拡張しました。
項目ごとに小数部の丸め方法を指定できるようになりました。
項目に対する入力データについて小数部の丸め方法を指定できるようになりました。
集団項目の機能を拡張しました。
集団項目に対してSET演算子を指定できるようになりました。
SET演算子の引数に集団項目を指定できるようになりました。
SET文に集団項目を指定できるようになりました。
MOVE文に集団項目を指定できるようになりました。
文字列操作を行う関数、および拡張定義の文について、後ろの半角空白の扱い(削除する/しない)を指定できるようになりました。
対応する関数は以下のとおりです。
HEADSTR、TAILSTR、CONNECTSTR、LEFTSTR、LEFTBSTR、MIDSTR、MIDBSTR、RIGHTSTR、RIGHTBSTR、CASE、SET、USERID、LEN、LENB
対応する拡張定義の文は以下のとおりです。
SET文、MOVE文
組込みメディア項目に以下のグラフデータが出力できるようになりました。
積み上げ縦棒グラフ
100%積み上げ縦棒グラフ
帳票出力
PDFファイル保存時、3階層以上のしおりが挿入できるようになりました。
バーコード項目に不当な入力データが指定されても、帳票出力を中断せずに帳票を出力できるようになりました。この場合、警告エラーを通知します。
帳票出力情報ファイルおよび帳票出力環境設定ファイルで、以下の指定ができるようになりました。
キーワード(説明) | 帳票出力情報ファイル | 帳票出力環境設定ファイル |
---|---|---|
FONTINFOCACHE(フォント情報キャッシュ指定) | ○ | ○ |
UPCECHKCHAR(UPC-Eチェックキャラクタ印字指定) | ○ | ○ |
PDFBARQRPART(PDF出力時のQRコード分割機能指定) | ○ | ○ |
BARQRAUTOSET(QRコード出力時の自動分割指定) | ○ | ○ |
OVLMULTIPLECHAR(Unicodeの文字を使用したオーバレイの結合文字指定) | ○ | ○ |
帳票Webサービス機能がWS-I Basic Profileに準拠しました。
WS-I Basic Profile に準拠した帳票Webサービスでの追加機能は、以下のとおりです。
アプリケーションにExcelファイルとOWFファイル形式をメモリ復帰できるようになりました。
アプリケーションからグラフ属性ファイルとグラフデータファイルを転送できるようになりました。
以下のオペレーティングシステムで、ERP連携機能のSAP R/3 RDI連携機能が使用できるようになりました。
Windows Vista
Windows 7
Windows 8
Windows Server 2008
Windows Server 2012
スマートデバイスで表示や編集が可能な帳票(Smart帳票)が出力できるようになりました。
Smart帳票の出力や運用には、List Creator Tablet Optionが必要です。
詳細については、List Creator Tablet Optionに添付のオンラインマニュアル“Tablet Option ユーザーズガイド”を参照してください。
なお、V10.2.0では、以下の緊急修正を適用する必要があります。
T009117WP-01 T009118WP-01 T009119WP-01 T009147WP-01 T009148WP-01
設計時の操作性
データ定義画面の拡張定義の編集画面で、コメント行が記載できるようになりました。
保守
お客様がご使用のJava実行環境でList CreatorのJavaインタフェースが動作するかどうかを確認するためのコマンドを追加しました。
lctest_javaコマンド