対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V5.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:V11.0L10以降
対処1
確認ポイント
Windows版 V10.0L21/Solaris版 10.1以前のバージョンで、[Systemwalkerコンソール 業務監視]画面以外から稼働違反のイベントを確認しようとしていませんか。
原因
稼働違反のイベントは、[Systemwalkerコンソール 業務監視]だけで確認ができます。
対処方法
[Systemwalkerコンソール 業務監視]を起動してください。
対処2
確認ポイント
メッセージ一覧またはメッセージ検索でアプリケーション管理の稼働違反イベントが表示されていますか。
対処方法
メッセージ一覧またはメッセージ検索で表示される場合
以下を確認してください。
業務の重み付け設定で、イベント一覧に表示されない設定になっている
→イベント一覧に表示されるように設定してください。
イベント監視の条件定義で、イベント一覧に表示されない設定になっている
→イベント一覧に表示されるように設定してください。
イベント監視の条件定義で、イベント種別が設定されていない
→イベント種別を設定してください。
メッセージ一覧またはメッセージ検索で表示されない場合
以下を確認してください。
アプリケーション管理のポリシー配付が正しく設定されていない
→ポリシー配付を設定してください。
対象サーバのSystemwalker Centric Managerが起動されていない
→対象サーバのSystemwalker Centric Managerを起動してください。
対処3
確認ポイント
Solaris版12.0/Linux版V12.0L10/Windows版V12.0L10以降のバージョン場合、監視対象サーバにて稼働監視イベント抑止/再開コマンド(apl_monitor_event)をオプション指定なしで実行し、抑止設定になっていませんか。
UNIX版の場合
/opt/FJSVsapag/bin/apl_monitor_event |
Windows版の場合
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\Mpapagt\opt\bin\apl_monitor_event |
抑止設定中の場合、以下のメッセージが出力されます。
The Operation Monitoring of Application is under deterrence. |
監視設定中の場合、以下のメッセージが出力されます。
The Operation Monitoring of Application is not under deterrence. |
原因
Solaris版12.0/Linux版V12.0L10/Windows版V12.0L10以降のバージョンの場合、かつ、稼働監視イベント抑止/再開コマンド(apl_monitor_event)にて稼働監視イベントの抑止設定を実行したのち、再開設定が実行されていない場合に発生します。
対処方法
確認ポイントで抑止設定中の場合
監視対象サーバにて稼働監視イベント抑止/再開コマンド(apl_monitor_event)を再開オプション(-S)で実行してください。
UNIX版の場合
/opt/FJSVsapag/bin/apl_monitor_event -S |
Windows版の場合
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\Mpapagt\opt\bin\apl_monitor_event -S |
確認ポイントで監視設定中の場合
原因の詳細な調査が必要なため、保守情報収集ツールを使用して資料を採取し、技術員に連絡してください。
対処4
確認ポイント
以下の条件に合致しますか。
UNIX版 でイベント監視の条件定義に“apagt$”というラベルがありますか。
SystemWalker/CentricMGR V10.0以前でメッセージ送信先システムに複数の上位サーバを設定していますか、または、アプリケーション管理稼働スクリプトで運用していますか。
原因
UNIX版 10.0以前のバージョンで監視対象サーバのメッセージ送信先システムに複数の上位サーバを設定した場合、または、アプリケーション稼働スクリプトで監視している場合、apagtxのラベルでイベントを通知します。
対処方法
イベント監視の条件定義に“apagt$”というラベルがある場合は、“apagt”という定義に変更してください。
対処5
確認ポイント
現象が発生しているアプリケーションはポリシーの簡易設定で登録したアプリケーションであり、かつ、ポリシー名が@default(または@default1~10)の稼働監視ポリシーを削除しませんでしたか。
原因
[ポリシーの簡易設定]において、登録したアプリケーションに設定されていた稼働監視ポリシーを削除したことにより、稼働監視対象ではなくなりました。このため、稼働違反イベントが出力されません。
対処方法
稼働監視ポリシーの設定を行い、稼働監視対象アプリケーションを設定し、ポリシーの配付を行ってください。
対処6
確認ポイント
アプリケーションの異常状態が継続していませんか。
原因
アプリケーションの異常を検知して違反イベントを通知した後、異常が継続している間は、イベントは通知されません。
対処方法
アプリケーションの異常状態が対処されて以降、異常が検知されたときに違反イベントは通知されます。
また、V10.0L20/10.1以降の場合、アプリケーションの状態が、「稼働違反」から「プロセス数違反」に、「プロセス数違反」から「稼働違反」に、というように異常状態が変化した場合には違反イベントが出力されます。
対処7
確認ポイント
同名のアプリケーションが複数起動していませんか。
原因
対象のアプリケーションが1つ以上、稼働している場合は稼動中と判断されますので違反イベントは通知されません。
対処方法
運用管理サーバと被監視サーバの両方がV10.0L20/10.1以降で、同名のアプリケーションが複数起動する場合には、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”の“稼働監視の設定”に従って、プロセス数による監視を行ってください。
対処8
確認ポイント
運用管理サーバが、V13.1.0以降で、Systemwalkerコンソールの[業務管理]画面で監視を行っていませんか。
原因
運用管理サーバが、V13.1.0以降の場合、初期設定では違反イベントはノードの異常として通知され、Systemwalkerコンソールの[ノード一覧]画面で監視を行うようになっています。
対処方法
違反イベントをアプリケーションの異常として、[業務管理]画面で監視を行う場合は、運用管理サーバ上でイベント出力変更コマンド(apl_event_change)を実行してください。
イベント出力変更コマンド(apl_event_change)の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。