Oracle ユーザー
/opt/FJSVclora/sbin/cloracpy
本コマンドを使って、Oracle データベース設定に必要な運用ノード上のファイルを tar 形式にバックアップすることができます。本コマンドを使用してバックアップしたファイルを待機ノード側で展開することで、ファイルコピー、リンクの設定が行えます。
本コマンドの使用条件
スタンバイ運用である
Oracle Databaseソフトウェアを各ノードのローカルディスクにインストールしている
運用・待機ノードの $ORACLE_HOME、$ORACLE_BASE の設定が同一である
1:1 運用待機のように、運用・待機ノードの Oracleデータベース構成が同一である
運用ノードでのデータベースの作成や設定が完了している
Oracle ユーザーで実行する
Oracle ユーザーの環境変数に $ORACLE_BASE、$ORACLE_HOME、$ORACLE_SID の設定がされている
本コマンドで tar 形式にまとめるファイル
$ORACLE_HOME/dbs 配下のすべて
$ORACLE_BASE/admin/$ORACLE_SID 配下のすべて
$ORACLE_HOME/network/admin 配下のすべて
$ORACLE_BASE/diag 配下のすべて
これらは、/tmp/oracle.<$ORACLE_SID>.tar ファイルにまとめられます。この tar ファイルを運用ノードから待機ノードへ転送し、そこで“tar xvfP /tmp/oracle.<$ORACLE_SID>.tar”コマンドを実行すると、上記のファイルが待機ノード上で展開されます。
参考
待機ノード上での tar ファイルの展開は、Oracle ユーザー、または root ユーザーで実行してください。
Oracle ユーザーで展開する場合、"tar xvfPp /tmp/oracle.<$ORACLE_SID>.tar" コマンドを実行してください。
root ユーザーで展開する場合、"tar xvfP /tmp/oracle.<$ORACLE_SID>.tar" コマンドを実行してください。
注意
本コマンドは、フルパスで tar 形式にファイルをまとめ、フルパスで展開されますので、$ORACLE_BASE や $ORACLE_HOME の設定が運用・待機ノードで異なる場合は、使用しないでください。また N:1 運用待機構成のように、運用・待機ノードで設定が異なる場合も、使用できません。同一名のファイルが存在する場合は上書きされますので注意してください。
なし
0 : 正常終了
0 以外 : 異常終了