分割スクロール形式画面では、ウィンドウサイズの変更を行ったとき、各区画の表示優先順位にしたがって、区画のサイズ縮小、またはサイズ拡大が行われます。表示優先順位は、定義体作成時に指定する分割パターンに対応して自動的に決まります。
次の図に分割パターンごとの表示優先順位を示します。
ウィンドウサイズを縮小したとき、表示優先順位の低い区画から見える範囲が小さくなります。一方、ウィンドウサイズを拡大したとき、表示優先順位の高い区画から見える範囲が広がります。
例
ウィンドウサイズの横方向への縮小による動作例を図4.18に、縦方向への縮小による動作例を図4.19に示します。また、ウィンドウサイズの横方向への拡大による動作例を図4.20に、縦方向への拡大による動作例を図4.21に示します。各動作例には、図4.17の分割スクロール形式の定義体を使用します。
図4.18では、以下の順序で各区画が縮小します。
主画面Dの存在するB、D、Fが横方向に縮小されます。
主画面Dが見えなくなったら、A、C、Eが横方向に縮小されます。
図4.19では、以下の順序で各区画が縮小します。
主画面Dの存在するC、Dが縦方向に縮小されます。
主画面Dが見えなくなったら、主画面の下方にあるE、Fが縦方向に縮小されます。
E、Fが見えなくなったら、主画面の上方にあるA、Bが縦方向に縮小されます。
図4.20では、以下の順序で各区画が拡大します。
優先度が一番高い区画Aの存在するA、C、Eが横方向に拡大されます。
A、C、Eを最大まで拡大したら、主画面Dの存在するB、D、Fが横方向に拡大されます。
図4.21では、以下の順序で各区画が拡大します。
優先度の一番高い区画Aの存在するA、Bが縦方向に拡大されます。
A、Bを最大まで拡大したら、次に表示優先度が高い区画Eの存在するE、Fが縦方向に拡大されます。
E、Fを最大まで拡大したら、主画面Dの存在するC、Dが縦方向に拡大されます。
注意
ウィンドウのサイズ縮小による区画のサイズ縮小に伴い、カーソルを表示していた区画全体が見えなくなった場合、カーソルは表示されません。区画のサイズ縮小により、カーソルが非表示になったウィンドウのサイズを拡大すると、サイズの縮小を行う前の位置にカーソルが表示されます。ウィンドウサイズ変更時のカーソル表示例を下図に示します。