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NetCOBOL V11.0 PowerCOBOL ユーザーズガイド
FUJITSU Software

5.5.6 アプリケーションの多重起動を制御する

アプリケーションを運用する場合、その運用形態により、アプリケーションが多重起動されるのを制御したい場合があります。このような場合は、起動プログラム(EXE)となるモジュールのプロパティ設定ダイアログボックスで、[一般]タブにある[多重起動]から[単一起動(メッセージ)]または[単一起動(アクティベート)]を選択してください。[単一起動(メッセージ)]を選択した場合、すでに実行されているアプリケーションと同一のアプリケーションを起動すると、実行できないことを示すメッセージが表示されます。[単一起動(アクティベート)]を選択した場合は、すでに実行されているアプリケーションにフォーカスが移り、アクティブな状態になります。

ただし、PowerCOBOLは、同一のフォルダにある実行ファイルに対してだけ、多重起動を制御します。したがって、以下のような場合には、異なるアプリケーションとしてみなされます。

また、多重起動の設定は、起動プログラム(EXE)に対してだけ有効です。ダイナミックリンクライブラリ(DLL)への設定はできません。

注意

多重起動の制御は、ファイルへの多重アクセスを禁止(排他制御)するために利用するものではありません。たとえば、PowerCOBOLで多重起動を制御しても、他のアプリケーションからのファイルアクセスを制御することはできません。ファイルにアクセスする場合には、COBOLのLOCK MODE句、OPEN文でのLOCK指定などを使って、ファイルレベルで排他制御をしてください。ファイルの排他制御についての詳細は、『COBOL 文法書』を参照してください。