プロジェクトウィンドウは、アプリケーションを開発するために使用されるウィンドウで、PowerCOBOLを起動した場合に表示されます。プロジェクトウィンドウは、メニューバーをもち、さらにそのメニュー項目の中から使用頻度が高い項目と対応づけられたボタンを、メニューバーの下のツールバーにもちます。また、ウィンドウ最下部のステータスバーには、メニュー項目、ツールバーのボタン説明などの情報が表示されます。
プロジェクトウィンドウは、フォームや手続きを編集するためのデザインビュー、ビルド時に使用するビルドビューおよびデバッグ時に使用するデバッグビューをもちます。プロジェクトウィンドウを使った各種機能の操作方法については、「第2部 開発環境編」を参照してください。
デザインビューは、プロジェクトウィンドウの左下にある[デザイン]タブを選択することにより表示できます。デザインビューは、フォーム、コントロールおよび手続きなどを編集する場合の起点となります。
デザインビューは、左側にプロジェクトの構成を示すデザインツリーウィンドウをもち、右側に各構成要素の属性を示すプロパティリストウィンドウをもちます。デザインビューの中央にある分割バーを左右に移動することにより、2つのウィンドウサイズを変更できます。
デザインツリーウィンドウには、プロジェクトの構成要素が階層的に表示されます。デザインツリーウィンドウの構成要素を選択し、ポップアップメニューからコマンドを選択することにより、構成要素の編集(削除、コピーおよび移動)、プロパティの設定、名前の変更などができます。
プロパティリストウィンドウには、デザインツリーウィンドウで選択されている構成要素がもつプロパティ名の一覧と、その値が表示されます。プロパティリストウィンドウの値の列に、直接入力することにより、プロパティ設定ダイアログボックスを使用せず、プロパティを変更することもできます。ただし、プロパティによっては、実行時だけ設定や参照ができるものがあります。これらのプロパティは、このプロパティリストウィンドウには表示されません。また、設計時に参照だけしかできないプロパティは、プロパティリストウィンドウに表示されますが、値を入力することはできません。プロパティへのアクセス方法については、「7.2 プロパティへのアクセス方法」を参照してください。また、各プロパティについての詳細は、『リファレンス』を参照してください。
ビルドビューは、プロジェクトウィンドウの左下にある[ビルド]タブを選択することにより表示できます。ビルドビューは、ビルド時の進行状況を表示したり、エラーがあった場合のメッセージを表示したりします。
デバッグビューは、デバッグ時にだけ、プロジェクトウィンドウの左下にある[デバッグ]タブを選択することにより表示できます。デバッグビューは、デバッグに必要な情報を表示したり設定したりするための、デバッグツリーウィンドウ、呼び出し経路ウィンドウ、ウォッチウィンドウおよびアウトプットウィンドウをもちます。デバッグビューでの操作方法の詳細は、「第6章 アプリケーションをデバッグしよう」を参照してください。