ここでは、本製品で提供するCOBOL CGIサブルーチンのサンプルプログラムについて説明します。
COBOL CGIサブルーチンを使って、Webサーバとブラウザ間の情報を交換するプログラム例を示します。
概要
Webブラウザより名前、趣味、性別を受け取り、受け取った情報を元にWebサーバ上で結果出力用ページを作成してWebブラウザに表示します。
提供プログラム
CGISMP01.cob(COBOLソースプログラム)
CGISMP01.HTM(呼出し用ページ)
CGISMP01_1.HTM(結果出力用ページ)
COBOL85.CBR(実行用の初期化ファイル)
使用しているCGIサブルーチン
COBW3_INIT
COBW3_GET_VALUE_XX
COBW3_SET_CNV_XX
COBW3_PUT_HTML
COBW3_PUT_TEXT
COBW3_FREE
ビルド・リビルド
翻訳およびリンクは、プロジェクトマネージャのビルド機能を使用して行います。
注意
プロジェクトファイルは、NetCOBOLのインストール先フォルダーをC:\COBOLとして説明しています。以降の説明で、フォルダー名がC:\COBOLとなっているところは、NetCOBOLをインストールしたフォルダーに変更してください。
プロジェクトマネージャを起動します。
プロジェクトファイル“CGISMP01.prj”を開きます。
プロジェクトファイルを選択し、[プロジェクト]-[オプション]メニューから“翻訳オプション”を選択します。
→ [翻訳オプション]ダイアログが表示されます。
翻訳オプションLIBに、COBOL CGIサブルーチンの登録集ファイル(COBW3.cbl)が格納されているフォルダーを指定します。確認後、[OK]ボタンをクリックします。
→ プロジェクトマネージャウィンドウに戻ります。
プロジェクトにインポートライブラリF3BICWSR.libが指定されていることを確認します。
プロジェクトマネージャの[プロジェクト]メニューから“ビルド”を選択します。
→ ビルド終了後、CGISMP01.exeが作成されていることを確認してください。
参照
“NetCOBOLユーザーズガイド”の“CGIサブルーチンを使用したアプリケーションの作成と実行”の“翻訳およびリンク”
サーバプログラムの実行環境の設定
プロジェクトマネージャの[ツール]メニューから“実行環境設定ツール”を選択します。
→ 実行環境設定ツールが表示されます。
[ファイル]メニューの“開く”を選択し、実行可能プログラム(CGISMP01.exe)が存在するフォルダーに、実行用の初期化ファイル(COBOL85.CBR)を作成します。
[共通]タブを選択し、以下を設定します。
環境変数情報@MessOutFileに、出力メッセージの格納ファイル名を指定します。
環境変数情報@WinCloseMsgに、OFFを指定します。
環境変数情報@CBR_CGI_LOGFILEに、ログファイル名を指定します。
環境変数情報@CBR_CGI_SEVERITYに、重要度を指定します。
[適用]ボタンをクリックします。
→ 設定した内容が実行用の初期化ファイルに保存されます。
[ファイル]メニューの“終了”を選択し、実行環境設定ツールを終了します。
参照
“NetCOBOLユーザーズガイド”の“CGIサブルーチンの環境変数設定”
プログラムを実行する前に
呼出し用ページ(CGISMP01.HTM)のFORMタグのACTION属性に指定されているWebアプリケーションのパスを、実際に実行するWebサーバの仮想パスに変更してください。
プログラムの実行
Webサーバで指定されたフォルダーにCGISMP01.exe、CGISMP01.HTM、CGISMP01_1.HTM、COBOL85.CBRの各ファイルをコピーします。
WebブラウザでWebサーバのURLを入力し、CGISMP01.HTMを指定すると簡易アンケート画面が表示されます。
各項目を入力または選択し、[実行]ボタンをクリックすると入力した内容がWebサーバに送られ、その結果がWebブラウザに表示されます。
Webサーバへの送信前に入力した内容を消去したい場合は[書き直し]ボタンをクリックしてください。
参照
“NetCOBOLユーザーズガイド”の“CGIアプリケーションの実行”