画面入出力および帳票出力の開始にはOPEN文を、終了にはCLOSE文を使用します。また、画面および帳票の入出力には、通常のファイル処理を行うときと同様に、READ文およびWRITE文を使用します。
手続き部について、画面機能と帳票機能に分けて説明します。
COBOLプログラムの記述例
OPEN I-O ディスプレイファイル. MOVE "ADDRDSP" TO DSP-FORMAT. MOVE "@ALLF" TO DSP-GROUP. MOVE " " TO DSP-MODE. WRITE 住所録入力画面. MOVE "@ALLF" TO DSP-GROUP. MOVE "NE" TO DSP-MODE. READ ディスプレイファイル. EVALUATE DSP-ATTN WHEN "PRT " : WHEN "END " : END-EVALUATE. CLOSE ディスプレイファイル.
画面機能のREAD文およびWRITE文について
画面を表示するときには表示ファイルのレコード名を指定したWRITE文を、画面からデータを読み込むときには表示ファイルを指定したREAD文を使います。
WRITE文を実行する前には、画面出力に使用する画面定義体の名前をFORMAT句に指定したデータ名に設定し、出力の対象となる画面定義体の項目群名をGROUP句に指定したデータ名に設定します。
また、画面出力の処理種別(モード)をPROCESSING MODE句に指定したデータ名に設定します。
入力の対象となる画面定義体の項目群名と入力の処理種別(モード)が出力時と異なるときは、READ文を実行する前に、画面定義体の項目群名をGROUP句に指定したデータ名に設定し、処理種別(モード)をPROCESSING MODE句に指定したデータ名に設定します。
画面定義入力中にファンクションキーなどが押されると、READ文が完了してCOBOLプログラムに入力結果の情報が通知されます。そのとき、SELECTED FUNCTION句に指定したデータ名にアテンション情報が通知されます。
COBOLプログラムの記述例
OPEN OUTPUT プリンタファイル. MOVE "ADDRPRT" TO PRT-FORMAT. MOVE "@ALLF" TO PRT-GROUP. MOVE " " TO PRT-MODE. WRITE 住所録印刷帳票. CLOSE プリンタファイル.
帳票機能のWRITE文について
帳票を出力するときには、表示ファイルのレコード名を指定したWRITE文を実行します。
WRITE文を実行する前には、印刷に使用する帳票定義体の名前をFORMAT句に指定したデータ名に設定し、印刷の対象となる帳票定義体の項目群名をGROUP句に指定したデータ名に設定します。
また、帳票出力の処理種別(モード)をPROCESSING MODE句に指定したデータ名に設定します。