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NetCOBOL V11.0 入門ガイド
FUJITSU Software

2.1.1 NetCOBOLの開発環境

NetCOBOLでは、次のような開発環境を提供しています。

NetCOBOL Studio

NetCOBOL Studioは、オープンの世界でスタンダードなEclipse(エクリプス)をベースとしたCOBOL開発環境です。

Eclipseは、いろいろなツールをプラグインで追加していくことができるオープンソースの統合開発環境(IDE)です。

NetCOBOL Studioでは、COBOLアプリケーションの開発に必要な各種操作(プログラムの編集・翻訳・リンク・実行・デバッグ)を行うための操作ビューを持ち、プログラムの作成からデバッグまで一連の作業をサポートします。


Eclipse

Eclipse自体は部品を入れる箱のようなもので、様々な部品を追加する(プラグインする)ことで拡張可能な機構を持つ開発環境ツールのプラットフォームです。Eclipseの基本セットは、ワークベンチやワークスペースなどの部品から構成されています。これらの部品はEclipseのランタイムエンジンの上に乗っています。

NetCOBOLでは、EclipseにCOBOLの機能をプラグインしてCOBOL統合開発環境NetCOBOL Studioを提供しています。

ワークベンチ

「ワークベンチ」は、開発環境のユーザインターフェースのことで、NetCOBOL Studioを起動した際に表示される画面そのものを指します。エディタやビュー、メニューなどいろいろなGUI部品を管理します。

ワークスペース

「ワークスペース」は後述する格納場所や依存関係などプロジェクトの情報を管理します。

プロジェクト

「プロジェクト」には、以下の種類があります。

NetCOBOL Studio上では、プロジェクト名をトップレベルにCOBOLソースプログラムや登録集がツリー構造で表示されます。

パースペクティブ

NetCOBOL Studioの画面は、複数の情報表示ビューから構成されます。このような情報表示ビューの組み合わせ(レイアウト)は「パースペクティブ」といいます。

COBOLプログラムの開発に最適な情報表示ビューの組み合わせを「COBOLパースペクティブ」といい、プログラムデバッグに最適な情報ビューの組み合わせを「デバッグパースペクティブ」といいます。作業内容に合わせ、それぞれのパースペクティブを利用することで、COBOLプログラムを効率的に開発・デバッグすることが可能です。

「COBOLパースペクティブ」と「デバッグパースペクティブ」の詳細は、“NetCOBOL Studio ユーザーズガイド”を参照してください。


本書では、NetCOBOL Studioを使用したCOBOLアプリケーションの開発方法を紹介します。