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NetCOBOL V11.0 入門ガイド
FUJITSU Software

1.2 NetCOBOLと先端技術

NetCOBOLは、COBOLの国際規格をベースに、各種RDB、画面・帳票、最新インターネット技術を組み合わせたCOBOLアプリケーションを作成することができます。NetCOBOLなら、変化の激しい今日のビジネス環境で、お客様の経営を支える基幹システムの信頼性、安定性、効率化を追及したシステム構築が可能です。

オンライン

Web技術、柔軟性の高いJavaでフロントシステムを利用し、ビジネスロジックの生産性、実行性能の高いCOBOLを、ミドル・バックシステムに利用することで、言語特性を利用し、拡張性の高い基幹システム構築が可能です。フロント、ミドル・バックシステムの間に、富士通のアプリケーションサーバ「Interstage Application Server」を配置することにより、堅牢なトランザクションシステムを構築できます。更に、「Interstage Business Application Server」を利用することで、高度な制御ロジックを実現できます。

バッチ

膨大なビジネスデータを扱うバッチ業務は、基幹システムを支える基盤です。メインフレーム・オフコンの富士通COBOLから継承された、NetCOBOLの高い実行性能、信頼性は、オープンシステムのバッチ業務に最適です。さらにバッチ処理基盤「Interstage Job Workload Server」を組み合わせることで、バッチ処理の安定稼動と運用性向上を実現することができます。また、総合運用管理「Systemwalker」との連携で、サーバの起動、終了からバッチ処理の起動、エラーリカバリーまで、24時間365日、トータルなバッチ運用を実現できます。

また、Linux 64bit版 NetCOBOL Enterprise Editionでは、Apache Hadoopおよび当社の並列分散処理ソフトウェア「Interstage Big Data Parallel Processing Server」と連携し、並列分散処理によるCOBOLバッチ処理の高速化を実現できます。

データベース・ファイル

基幹システムの中核となるのは、データ集計・分析です。ビジネスの拡大に伴い、取り扱うデータも飛躍的に増加しています。NetCOBOLと各種RDBを組み合わせることにより、データの集計・分析をより早く実現できます。さらに「PowerSORT」を導入することにより、データのソート・マージが高速化され、基幹システムのパフォーマンスを向上できます。

画面定義体

入力データチェック、ファンクションキー、カーソル移動など、基幹システムの画面に求められる操作が可能です。

Windows版 NetCOBOLでは、この画面定義体をそのまま利用し、Web運用することも可能です。

メインフレーム・オフコンなど従来システムと同様の画面操作を、オープンシステムで実現できるため、システムをご利用になるお客様の教育も必要ありません。画面は、NetCOBOLの専用ツール「FORM」で作成、COBOLプログラムからは、READ文/WRITE文を利用することで、COBOLのノウハウで画面操作性の優れた基幹システムを構築できます。

帳票・電子帳票

基幹システムに求められる、きめ細かな帳票出力を実現できます。豊富な文字、罫線、図形により、きれいで見やすい帳票が作成できます。帳票製品「Interstage List Works」と連携することで、COBOLプログラムからの帳票出力をそのまま電子化できます。これにより、業務システムのコスト削減、帳票情報の共有が図れます。帳票はNetCOBOLの専用ツール「FORM」または「PowerFORM」で作成、COBOLプログラムからの帳票出力は、WRITE文を利用し、COBOLのレコード出力イメージで帳票出力が可能です。

既存システム

メインフレーム・オフコンの基幹システムをご利用ならば、オープンシステムをアドオンし、トータルなシステム構築も可能です。メインフレーム・オフコンは、長期間、高可用性が求められる業務に最適であり、オープンシステムは、即時性、定期的に見直しが可能な業務に最適です。メインフレームとは、富士通のアプリケーションサーバ「Interstage」によるアプリケーション間の連携が可能です。オフコンとは、データベースの複製・共用管理「PowerReplication」を利用したデータ連携が可能です。