「17.1 動作の概要」で説明したとおり、本製品では複数のデーモンプロセスが稼働しています。それらのうち、利用者が起動・停止する必要があるのはHadoopのデーモンプロセスのみです。P-DFSのデーモンプロセスはサーバ起動時に自動的に起動され、以降も起動・停止の必要はありません。
Hadoopのデーモンプロセスの起動・停止が必要なのは、/etc/hadoop/mapred-site.xmlへの変更を本製品に反映する場合です。mapred-site.xmlの指定値を変更する場合には、以下の手順で行います。
bdpp_stopコマンドにより、Hadoopの全デーモンプロセスを停止
/etc/hadoop/mapred-site.xmlを編集し、“全サーバに”配布
bdpp_startコマンドにより、Hadoopの全デーモンプロセスを起動し、2の結果を反映
bdppコマンドによる起動・停止は全デーモンプロセスが対象になります。サーバのメンテナンス等で各スレーブサーバ上のTaskTrackerを個別に起動・停止する場合には、スレーブサーバにrootでログインし以下のコマンドを実行します。
# /etc/init.d/hadoop-tasktracker start
# /etc/init.d/hadoop-tasktracker stop
TaskTrackerの停止中に依頼されたHadoopジョブは、起動している残りのTaskTrackerだけで実行されます。
JobTrackerを個別に起動・停止することはできません。bdppコマンドによりTaskTrackerも含めて停止・起動してください。