マスタサーバは自身に対してパスワードなしで ssh の通信ができるように設定する必要があります。
また、マスタサーバを二重化構成にする場合、マスタサーバ(プライマリ)とマスタサーバ(セカンダリ)間でパスワードなしで ssh の通信ができるように設定する必要があります。
マスタサーバ(プライマリ)およびマスタサーバ(セカンダリ)において、それぞれ公開鍵を作成して root 権限でパスワードなしで ssh 接続できるようにしてください。
参照
公開鍵の作成については、ssh-keygen コマンドのヘルプを参照してください。
注意
本製品の Hadoop の起動・停止などを行う場合、Hadoop は ssh 経由にて通信を行います。
また、Hadoop のセットアップおよび DFS ファイルシステムの構成を行うには、マスタサーバ上の定義ファイルの内容を各サーバと合わせる必要があります。本書では、scp を使用してマスタサーバ上の定義ファイルをコピーする手順を用います。
ssh/scp を使用する場合は、パスワードの入力を促すプロンプトが表示されることに留意してください。
各サーバ間の ssh 接続の有無について、以下に示します。
接続先サーバ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
マスタサーバ | スレーブ | 開発実行 | 連携 | |||
プライマリ | セカンダリ | |||||
接続元 | マスタサーバ | ○(*1) | ○(*1) | ○(*2) | ○ | ○ |
マスタサーバ | ○(*1) | ○(*1) | ○(*2) | × | × | |
スレーブ | ○ | × | - | × | × | |
開発実行環境 | ○ | × | × | - | × | |
連携 | ○ | × | × | × | - |
○:root 権限で ssh 接続を行う
×:ssh 接続は行わない
*1:パスワードなしで ssh 接続できるように設定する必要があります。
*2:Hadoop の起動・停止ではマスタサーバからスレーブサーバに対して ssh 経由で通信を行うため、パスワードなしで ssh 接続できるように設定していない場合はスレーブサーバの数だけパスワードの入力が必要となります。