IPv6環境で、SAP ERPジョブ連携を運用する場合は、あらかじめ環境変数“SAP_IPv6_ACTIVE”の定義が必要です。
環境変数の設定は、SAP ERPジョブ連携がインストールされたサーバ上で行います。設定方法は、UNIX版とWindows版で異なります。
なお、IPv6環境で運用するためのSAP ERPシステム側の設定については、SAP ERPのドキュメントを参照してください。
【UNIX版の場合】
以下のいずれかのユーザの環境変数を定義するファイル(.profile、.login)に、環境変数“SAP_IPv6_ACTIVE”を値“1”として設定してください。
システム管理者
セション開設用情報名と同じ名称のグループに所属するユーザ
以下の例のように設定します。
例) shまたはkshを使用している場合、.profileに以下の環境変数を追加します。
SAP_IPv6_ACTIVE=1 |
例) cshを使用している場合、.loginに以下の環境変数を追加します。
setenv SAP_IPv6_ACTIVE 1 |
【Windows版の場合】
Administratorsグループに属するユーザを使用して、システム環境変数に環境変数名“SAP_IPv6_ACTIVE”を定義します。
システム環境変数に環境変数名“SAP_IPv6_ACTIVE”を設定する手順の概要は、以下のとおりです。詳細を知りたい方は、Windowsのオンラインヘルプを参照してください。
[システムのプロパティ]ダイアログボックス-[環境変数]ダイアログボックスの表示
[コントロールパネル]で[システムとセキュリティ]をクリックします。
[システム]をクリックし、[システムの詳細設定]をクリックします。
[詳細設定]タブの[環境変数]ボタンをクリックします。
環境変数名“SAP_IPv6_ACTIVE”をシステム環境変数に設定
[環境変数]ダイアログボックスで、[システム環境変数]内の[新規]ボタンをクリックします。
[新しいシステム変数]ダイアログボックスで、[変数名]に“SAP_IPv6_ACTIVE”、[変数値]に“1”を入力して[OK]ボタンをクリックします。
[システム環境変数]一覧に追加されたシステム環境変数が正しいことを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
設定内容を反映するためには、Windowsを再起動する必要があります。
以上で、IPv6環境においてSAP ERPジョブ連携を運用するための設定は完了です。