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Systemwalker for Oracle エージェントクラスタユーザーズガイド
FUJITSU Software

3.5.1 スケーラブル構成の場合

クラスタシステムがスケーラブル構成である場合の設定方法について説明します。

以下に設定手順を図に示します。


3.5.1.1 クラスタ環境設定コマンドの実行(設定)[全ノードでの操作]

Systemwalker for Oracleのクラスタ環境設定コマンドを実行します。
以下のコマンドを実行してください。
コマンドは全ノードで実行してください。
コマンドは、Administratorsグループに属するユーザで実行する必要があります。

mporsetclst.exe -s oraclecluster -t scalable <ENTER>


クラスタ環境設定コマンドの実行後、以下のコマンドを実行してクラスタ環境設定の設定状態を確認してください。

mporsetclst.exe -v <ENTER>
mporsetclst : mporsetclst information.
              Configured cluster system on oraclecluster.
              (The cluster configuration is ‘scalable’.)

oraclecluster:クラスタシステムが「Oracle Clusterware」で設定されていることを示しています。
scalable:運用モードが「スケーラブルモード」で設定されていることを示しています。


3.5.1.2 Systemwalker for Oracleの監視サービスのスタートアップ種類の確認[全ノードでの操作]

Systemwalker for Oracleの監視サービス(Systemwalker for Oracle Monitor)のスタートアップの種類は、Systemwalker for Oracleのクラスタ環境設定コマンドを実行すると[自動]に設定されています。


スタートアップの種類が[自動]に設定されていることを、以下の手順で確認してください。

  1. コントロールパネルから、管理ツールの[サービス]ダイアログボックスを開きます。

  2. Systemwalker for Oracle Monitorを選択し右クリックで、[プロパティ]-[全般]を選択します。

  3. スタートアップの種類が[自動]に設定にされていることを確認します。
    もし、[自動]以外が設定されている場合は、[自動]に再設定し、[OK]ボタンをクリックします。


3.5.1.3 ノード識別番号の設定[全ノードでの操作]

以下の手順でノード識別番号の設定を実行してください。
ノード識別番号ファイルの設定は、全ノードで行ってください。

  1. ノード識別番号ファイルの作成

    Systemwalker for Oracleが、スケーラブル運用を構成する各ノードを識別するための情報を定義する外部ファイルを、「ノード識別番号ファイル」とよびます。
    ノード識別番号ファイルは、業務サーバ上でサンプルファイルを複写して作成してください。
    ノード識別番号ファイルは、以下のコマンドで複写して作成します。
    コマンドは、Administratorsグループに属するユーザで実行する必要があります。

    copy Systemwalkerインストールフォルダ\MpWalker.or\sample\cluster\rac-no.env
    Systemwalkerインストールフォルダ\MpWalker.or\usr\custom\cluster\rac-no.env /y <ENTER>

    注意

    ノード識別番号ファイルを作成する際の注意事項

    • 製品のインストールを行ってもノード識別番号ファイルは作成されませんので、必ずサンプルファイルを複写してノード識別番号ファイルを作成してください。

    • サンプルファイル(rac-no.env)は、削除しないでください。

  2. ノード識別番号ファイルの修正

    ノード識別番号ファイルには、Systemwalker for Oracleがスケーラブル運用を構成する各ノードを識別するための番号を設定します。
    ノード識別番号は以下の形式で設定します。

    RAC_NO=ノード識別番号

    以下に設定項目の詳細を示します。

    項目

    説明

    RAC_NO

    ノード識別番号を設定します。1~999 の数値で設定してください。

    ノード識別番号の設定の修正は、各ノードで異なる識別番号を設定します。

    以下に、ノード識別番号ファイルの設定例を示します。

    • ノードAに対するノード識別番号ファイルの設定例

      RAC_NO=1

    • ノードBに対するノード識別番号ファイルの設定例

      RAC_NO=2

    注意

    ノード識別番号ファイルを修正する際の注意事項

    • サンプルファイルには“RAC_NO=1”が設定されています。修正する際は“RAC_NO=”の後の番号を変更してください。

    • ノード識別番号ファイルの文字コードは監視対象のサーバのコード系で指定します。