監視対象のOracleデータベースに対する領域の見積り方法について説明します。
注意
見積もり方法はあくまでも目安です。運用前にトランザクションを含めた負荷テスト等を行い、実測値ベースでの確認をしたうえでサイズを見積もってください。
一時表の作成を行う監視項目
SGA内メモリ使用状況
ディスクREAD数
ディスクWRITE数
REDOログ・バッファ内の領域割り当て競合監視
書き込み可能なREDOログ・グループの監視
UNDOセグメントの読み取り一貫性の監視
1カーソル実行あたりの取得バッファ数
要求キュー平均待機時間
応答キュー平均待機時間
ユーザーセッション数の割合
接続ユーザー数
セッション接続時間
セッションアイドル時間
SQL文の実行でセッションが使用するCPU時間
システム表領域の空き領域
ユーザ表領域の空き領域
一時表領域の空き領域
ローカル管理の一時表領域の空き領域
一時表領域の使用可能領域
UNDO表領域の空き領域
UNDO表領域の使用可能領域
SYSAUX表領域の空き領域
ロールバックセグメントのエクステント監視(割り当て可能な残りエクステント数)
ロールバックセグメントのエクステント監視(エクステント割り当てが可能かの監視)
管理者オブジェクトのエクステント監視(割り当て可能な残りエクステント数)
管理者オブジェクトのエクステント監視(エクステント割り当てが可能かの監視)
ユーザオブジェクトのエクステント監視(割り当て可能な残りエクステント数)
ユーザオブジェクトのエクステント監視(エクステント割り当てが可能かの監視)
ロールバックセグメントの状態
データ・ファイル・ヘッダーの状態
トリガーの状態
表領域の状態
オブジェクトの状態
インデックスの状態
表の制約定義
スタンバイ・データベースでのアーカイブログ受信確認
スタンバイ・データベースでのアーカイブログ適用確認
約5MBの一時表領域を使用します。(注)
(注) 監視対象のOracleがマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)である場合、約100MB。
ただし、監視対象のOracleの規模(プラガブル・データベース(PDB)の数、表領域の数、テーブルの数など)により、一時表領域の使用量は異なります。 一時表領域が不足するとOracle状態監視に失敗し、メッセージ「FOR-00447」が通知されます(メッセージ本文にはOracleのエラーメッセージ「ORA-01652」が出力されます)。 その場合、一時表領域の拡張を行ってください。
監視対象のOracleが手動UNDO管理の場合に必要です。
1監視項目ごとのロールバックセグメントの使用量の目安は以下のとおりです。
1監視項目あたり:約110KB(注)
(注) 監視対象のOracleがマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)である場合、約330KB。
監視対象のOracleがアーカイブログ運用の場合に必要です。
アーカイブログファイル作成量の見積もり方法は以下のとおりです。
Oracle状態監視の監視時刻の前後で下記SQLを実行します。
value値の差分が、アーカイブログファイルの作成量となります。
SQL> select name,value from v$sysstat 2 where name = 'redo size';
Systemwalker for Oracleの状態監視において、1監視項目ごとのアーカイブログファイルの作成量の目安は以下のとおりです。
1監視項目あたり:約100KB(注)
連続した監視を24時間(1440分)行う場合に作成されるアーカイブログファイルの作成量は、以下の計算式で算出してください。
アーカイブ作成量=100KB(注)×(1440分/x) |
x:監視間隔(分)
(注) 監視対象のOracleがマルチテナント・コンテナ・データベース(CDB)である場合、約300KB。