Solaris ゾーンを使用する場合、GDS のインストール、コマンドの実行、および、ボリュームの作成ができるのは、グローバルゾーンのみです。ただし、グローバルゾーンで作成した GDS のボリュームを、ノングローバルゾーンに登録することにより、ノングローバルゾーンでも GDS のボリュームを使用することができます。
Solaris ゾーンを使用する場合、以下の注意事項があります。
GDS は、グローバルゾーンにインストールしてください。GDS をノングローバルゾーンにインストールすることはできません。
ノングローバルゾーンでは、GDS のコマンドは実行できません。グローバルゾーンの /usr/sbin ディレクトリにインストールされた GDS のコマンドを、ノングローバルゾーンで実行すると、以下のエラーになります。
ERROR: cannot be executed in non-global zone |
ノングローバルゾーンで GDS のコマンドを実行すると、ノングローバルゾーンの作成方法により、ld.so.1(1) のエラーメッセージが出力されることがあります。
GDS のボリューム内の同じブロックを複数のゾーンから同時にアクセスした場合、データの一貫性は保証されません。これは、GDS が管理していないスライスの場合と同様です。データの一貫性を維持するための排他制御は、複数のゾーンから同時にアクセスを行うアプリケーションの責任で行ってください。
参照
グローバルゾーンのデバイスをノングローバルゾーンに登録する方法については、Solaris のマニュアルを参照してください。