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Interstage Mobile Application Server V1.2.0 運用ガイド
FUJITSU Software

12.2 IMAPSクライアントアプリケーションのログによる保守

本製品では、スマートデバイス上のアプリケーションのログを収集する仕組みを提供しており、環境やアプリケーションの問題などで動作異常が発生した場合のトラブルの調査などに利用することができます。

IMAPSエージェントや製品の機能が出力する保守用の情報のほか、製品が提供するライブラリを使用することで、アプリケーションは任意のメッセージをログとしてデバイス上に蓄積、および、ログをIMAPSサーバに送信することができます。

IMAPSエージェントを利用している場合には、IMAPSエージェントの[設定]メニューから送信することも可能です。

スマートデバイスから送信されたログは、IMAPSサーバのログ収集機能で受信し、以下のディレクトリにzip形式で格納されます。
Windows
<製品インストールフォルダー>\domains\imaps0\logs\clients
Linux
/var/opt/FJSVimaps/domains/imaps0/logs/clients
送信されたZIPファイルには以下のファイル名が設定されます。
[受信時のタイムスタンプ]_[識別子].zip

IMAPSエージェントからログ送信を行った場合、識別子にはユーザIDが、IMAPSクライアントアプリケーションから送信した場合には、アプリケーションが指定した識別子が付与されます。

【例】
2014-01-02_10-21-30_tarou.zip 

注意

IMAPSサーバを複数台構成で運用している場合、スマートデバイスから送信されたログはどれか1つのIMAPSサーバが受信します。

参考

  • 識別子にファイル名に使用できない文字や半角スペースが含まれる場合は、該当箇所がアンダースコア(_)に置換されます。
  • 同じ日時に同じユーザーからログを受信した場合、ファイル名に以下のように通番を付与します。

    [受信時のタイムスタンプ]_[識別子]-[通番].zip

Windows標準のエクスプローラ、Linuxのgzipコマンドなど、OS標準の機能で展開してください。

ログ種別

ログ収集機能で収集したZIPファイルには、以下のログが含まれます。

ログ名称

ログファイル名

内容

サイズ

エラーログ

imaps.log

IMAPSエージェントが出力するログです。

技術員によるトラブル調査用の情報が記録されます。

10MB×2世代

オペログ

imaps_op.log

IMAPSエージェントが出力するログです。

IMAPSエージェントの起動、ユーザーのログイン、アプリケーションのインストールなどのオペレーションが記録されます。

10MB×2世代

プラグインログ

imapsPlugin.log

IMAPSプラグインの内部情報を記録するログです。

IMAPSエージェントが内部でIMAPSプラグインを使用した情報もこのログに記録されます。

技術員によるトラブル調査用の情報が記録されます。

10MB×2世代
(デフォルト)

ユーザーログ

imapsUser.log

ユーザーアプリケーションがログのAPIで出力した情報を記録するログです。

10MB×2世代
(デフォルト)

プッシュログ

imaps_push.log

プッシュ通知機能を利用したアプリケーション(IMAPSエージェントを含む)が出力するログです。

プッシュ機能について、技術員によるトラブル調査用の情報が記録されます。

10MB×2世代
(デフォルト)

注意

  • imaps.log、imaps_op.log以外のAndroid版のログには、初期化メッセージも出力されます。
  • ログの改行コードはAndroid/iOSはLF、WindowsではCR+LFです。
  • プラグインログ、ユーザーログおよびプッシュログのサイズおよびローテーション世代数は、クライアント設定ファイルで変更できます。
  • 指定方法は、"アプリケーション開発ガイド""クライアント設定ファイル"を参照してください。