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Interstage Mobile Application Server V1.2.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

4.4 開発

IMAPSはネイティブアプリケーション向けに、認証、SLS、ログ送信、プッシュ、 双方向通信サービスのAPIを提供しています。認証のAPIを使用する場合は、SLSのAPIについての準備も行う必要があります。


Androidの場合、ネイティブアプリケーションの開発環境を準備後、EclipseでAndroid用のプロジェクトを作成し、以下のjarファイルをアプリケーションプロジェクトのlibs配下に追加してください。
Windows
<製品インストールフォルダー>\development\android\native\imaps.jar
Linux
/opt/FJSVimsrv/development/android/native/imaps.jar 

次にSLS APIの準備をおこないます。SLS APIは、Android上で扱うデータを暗号化し、デバイス上の領域にセキュアに格納する暗号化ライブラリです。SLS APIは、インストールしたサーバの以下に配置されています。
Windows
<製品インストールフォルダー>\development\android\sls
Linux
/opt/FJSVimsrv/development/android/sls

SLS APIは以下のように配置します。

- 格納先ディレクトリ配下のlibsディレクトリ内の提供物を、アプリケーションプロジェクトのlibs配下に配置


次に開発に必要なそのほかのライブラリ、ファイルの準備をおこないます。双方向通信サービスの APIのみ使用する場合は不要です。


利用するAPIによって、必要なパーミッションをAndroidManifest.xmlに定義します。

認証
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/>
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE"/>
SLS
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/>
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE"/>
<uses-permission android:name="android.permission.READ_PHONE_STATE"/>
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_WIFI_STATE"/>
ログ収集
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/>
プッシュ通知
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/>
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_WIFI_STATE"/>
<uses-permission android:name="android.permission.READ_PHONE_STATE"/>
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE"/>
端末ブート時にプッシュサービスを起動する際には以下も必要です。
<uses-permission android:name="android.permission.RECEIVE_BOOT_COMPLETED"/>
バイブレーションを鳴動させるためには以下も必要です。
<uses-permission android:name="android.permission.VIBRATE"/>
GCMを利用するためには以下も必要です。
<permission android:name="[アプリpackage名].permission.C2D_MESSAGE" android:protectionLevel="signature"/>
<uses-permission android:name="[アプリpackage名].permission.C2D_MESSAGE" />
<uses-permission android:name="com.google.android.c2dm.permission.RECEIVE"/>
<uses-permission android:name="android.permission.WAKE_LOCK"/>
<uses-permission android:name="android.permission.GET_ACCOUNTS"/>
双方向通信サービス
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/>

注意

  • 作成したプロジェクトのマニフェストファイル(AndroidManifest.xml)のpackageには、com.fujitsu.imapsを指定しないでください。

iOSの場合、XCodeでプロジェクトを作成し、IMAPSが提供する「IMAPSCore.framework」というフレームワークをインポートしてください。

  1. IMAPSサーバをインストールしてください。
  2. IMAPSサーバに格納されているネイティブアプリケーションの部品のフレームワークを、開発端末上に取得してください。
    Windows
    <製品インストールフォルダー>\development\ios\native\IMAPSCore.framework
    Linux
    /opt/FJSVimsrv/development/ios/native/IMAPSCore.framework 
  3. Mac OS XのXcodeに作成したプロジェクトに、取得したフレームワークをインポートしてください。
  4. 以下のフレームワークおよびライブラリを、プロジェクトに追加してください。

No.

名称

分類

1

AddressBook.framework

システム提供フレームワーク

2

AddressBookUI.framework

システム提供フレームワーク

3

AssetsLibrary.framework

システム提供フレームワーク

4

AudioToolbox.framework

システム提供フレームワーク

5

AVFoundation.framework

システム提供フレームワーク

6

Cordova.framework

IMAPS提供フレームワーク

7

CoreData.framework

システム提供フレームワーク

8

CoreLocation.framework

システム提供フレームワーク

9

CoreMedia.framework

システム提供フレームワーク

10

CoreMotion.framework

システム提供フレームワーク

11

ImageIO.framework

システム提供フレームワーク

12

IMAPSCore.framework

IMAPS提供フレームワーク

13

MobileCoreServices.framework

システム提供フレームワーク

14

Security.framework

システム提供フレームワーク

15

SystemConfiguration.framework

システム提供フレームワーク

16

JavaScriptCore.framework

システム提供フレームワーク

17

libc++.dylib

システムライブラリ

18

libxml2.dylib

システムライブラリ

19

libz.dylib

システムライブラリ

  1. IMAPSサーバに格納されているデータベース定義を、開発端末上に取得し、プロジェクトに取り込んでください。
    Windows
    <製品インストールフォルダー>\development\ios\native\Model.xcdatamodel
    Linux
    /opt/FJSVimsrv/development/ios/native/Model.xcdatamodel
      

注意

  • XCodeでApplication Files内に資産を入れる場合、ファイル追加のダイアログで「Create groups for any added folders」 を選択してください。

Windowsの場合、ネイティブアプリケーションの開発環境を準備後、Visual StudioでWindows用のプロジェクトを作成し、以下のライブラリをアプリケーションプロジェクトの参照設定に追加してください。
Windows
<製品インストールフォルダー>\development\windows\native\ImapsNativeLibrary.dll
Linux
/opt/FJSVimsrv/development/windows/native/ImapsNativeLibrary.dll 

次に開発に必要なそのほかのライブラリ、ファイルの準備をおこないます。


サーバとSSL通信を行う場合は、アプリケーションと一緒に証明書をインストールすることができます。

  1. 接続先サーバのサーバ証明書を入手してください。
  2. 取得したサーバ証明書をプロジェクト内に格納し、Visual Studioでファイルを選択して、「プロジェクト」メニューから「プロジェクトに含める」を選択してください。
  3. 証明書の拡張機能を使って選択条件を設定します。package.appxmanifestを編集するか、Visual Studioのマニフェスト デザイナーを利用して、証明書の宣言を行います。

証明書の設定手順の詳細は、Windows デベロッパーセンターのドキュメントを参照してください。


利用するAPIによって、必要な機能の設定をpackage.appxmanifestに設定します。ネットワーク機能を利用するために、以下に示す機能を適切な組み合わせで設定してください。

Visual Studioのマニフェスト デザイナーを使用して設定する場合は、以下を指定します。

認証
インターネット(クライアント)
インターネット(クライアントとサーバー)
プライベートネットワーク(クライアントとサーバー)
ログ収集
インターネット(クライアント)
インターネット(クライアントとサーバー)
プライベートネットワーク(クライアントとサーバー)

package.appxmanifestを直接編集する場合は、以下を指定します。

認証
<Capability Name="internetClient" />
<Capability Name="internetClientServer" />
<Capability Name="privateNetworkClientServer" />
ログ収集
<Capability Name="internetClient" />
<Capability Name="internetClientServer" />
<Capability Name="privateNetworkClientServer" />

注意

  • 作成したプロジェクトは「Any CPU」でのビルドはできません。対象のプラットフォーム(x86/x64/ARM)を指定してビルドしてください。

プッシュのAPIを使用する場合は第7章 プッシュ通知機能を参照してください。Cordovaフレームワークの入手については、3.4.4 Cordovaの設定を参照してください。なお、プッシュのAPIはAndroid、iOSだけで利用できます。

クライアント設定ファイルの値を調整することで、アプリケーションの動作をカスタマイズする事ができます。詳細は、付録F クライアント設定ファイルを参照してください。

詳細は各プラットフォームのドキュメントを参照してください。