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Interstage Mobile Application Server V1.2.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

2.4.6 画面・業務処理の作成ルール

IMAPSアプリの画面と業務処理の作成についてのポイントを説明します。アプリケーションはHTML5、JavaScript、CSS3で開発します。それぞれ、htmlファイル、jsファイル、cssファイルに処理を記述してください。

以下の規約に従い開発を行ってください。

index.htmlの作成

IMAPSエージェントはIMAPSアプリのindex.htmlを最初に呼び出しますので、このファイルを必ず作成してください。index.htmlファイルの位置は決まっており、配布のためのパッケージングの際にファイルをルートに配置する必要があります。

IMAPSアプリからAPIを使用するために、index.html内で以下のようにJavaScriptファイルをインクルードしてください。
<script type="text/javascript" charset="utf-8" src="js/cordova.js"></script>
<script type="text/javascript" charset="utf-8" src="js/imaps.js"></script>
なお、index.html以外のhtmlファイルを直下のフォルダーではなく、他の階層に配置する場合にはパスを適宜修正してください。例えば、直下のフォルダーの1階層下のフォルダーにhtmlファイルを配置する場合は、以下のように書きます。
<script type="text/javascript" charset="utf-8" src="../js/cordova.js"></script></p>
<script type="text/javascript" charset="utf-8" src="../js/imaps.js"></script></p>

JavaScriptの扱い

IMAPSアプリの開発において、jQuery MobileやそのほかのJavaScriptを使用する場合は、IMAPSアプリの一部としてIMAPSアプリの開発資産内に格納してください。

"index.htmlの作成"でインクルード対象にしている「cordova.js」「imaps.js」ファイルは、IMAPSアプリ内に含める必要はありません。

IMAPSアプリ起動時の処理

IMAPSアプリは、最初にIMAPSエージェントから通知される"deviceready"イベントを意識する必要があります。IMAPSエージェントが提供しているAPIは"deviceready"イベントが通知された後から利用することができます。

アプリケーションは、"deviceready"イベントを契機にして、キャッシュデータの削除などの初期化処理を行ってください。

"deviceready"イベントを受信するリスナーの登録は、以下のようにdocumentオブジェクトのaddEventListenerメソッドで登録してください。

document.addEventListener("deviceready", onDeviceReady, false);

function onDeviceReady() {
    // リスナーの処理
}

アプリケーションの切換えについての考慮

IMAPSアプリは、以下の契機でバックグランド状態になります。

  • IMAPSアプリの実行画面からIMAPSエージェントの画面への切替え操作
  • 画面ロック操作(注1)
  • IMAPSエージェントから他のネイティブアプリケーションへの切替え操作(注2)
  • IMAPSアプリの終了操作
  • IMAPSエージェントの終了操作(注2)

注1) 他のネイティブアプリケーションが最前面で実行されている状態で、操作が行われた場合は発生しません。

注2) 操作時に、IMAPSアプリが実行中(バックグラウンド)の場合は発生しません。


バックグランド状態になると、任意のタイミングでIMAPSエージェントが終了する可能性があります。IMAPSエージェントが終了するとIMAPSアプリも終了するためデータが失われる可能性がありますので、バックグランド状態になったタイミングで揮発性データの永続化を行ってください。

フォアグランドに復帰した場合は、必要に応じて、永続化したデータの復元を行ってください。


画面・業務画面のサンプルコードとして、顧客サポート業務の1つとして「修理依頼書」を発行するアプリケーションを付録Cに掲載しています。

サンプルコードは、製品の以下のフォルダーにも格納されています。

Windows
<製品インストールフォルダー>\sample\request\client
Linux
/opt/FJSVimsrv/sample/request/client