ページの先頭行へ戻る
Interstage Mobile Application Server V1.2.0 アプリケーション開発ガイド
FUJITSU Software

12.2 提供物と利用方法

IMAPSプラグインを利用してアプリケーションを開発するためには、ハイブリッドアプリケーションを開発するための準備をあらかじめおこなっておく必要があります。ハイブリッドアプリケーションを作成するための準備については、3.4.1 雛形プロジェクトのダウンロード3.4.4 Cordovaの設定を参照してください。

IMAPSではCordovaを使ったハイブリッドアプリケーションを作成するために、以下のようなファイルを提供しています。

No.

提供物

説明

1

imaps.jar(Android用)

JavaScriptから呼び出されるネイティブ部分の実装を含むjarファイル

2

IMAPSCore.framework(iOS用)

JavaScriptから呼び出されるネイティブ部分の実装を含むフレームワーク

XCodeのプロジェクトに取り込んで利用

3

Model.xcdatamodel(iOS用)

SLSのデータベース定義ファイル

4

Com.Fujitsu.Imaps.Plugin.winmd(Windows用)

JavaScriptから呼び出されるネイティブ部分の実装を含むライブラリ

5

ImapsNativeLibrary.dll(Windows用)

Com.Fujitsu.Imaps.Plugin.winmdから呼び出されるネイティブ部分の実装を含むライブラリ

6

imaps.js

JavaScriptプラグインファイル

7

SLS用暗号化ライブラリ(Android用)

暗号化機能を提供するネイティブライブラリ

JavaScriptファイルはUTF-8です。

Androidの場合
imaps.jarは以下に配置されています。
Windows
<製品インストールフォルダー>\development\android\native
Linux
/opt/FJSVimsrv/development/android/native
上記ファイルを、ダウンロードした雛形プロジェクトのlibsディレクトリ配下に配置します。
SLS用暗号化ライブラリは、インストールしたサーバの以下に配置されています。
Windows
<製品インストールフォルダー>\development\android\sls
Linux
/opt/FJSVimsrv/development/android/sls
SLS用暗号化ライブラリは以下のように配置します。
  1. 格納先ディレクトリ配下のlibsディレクトリ内の提供物を、アプリケーションプロジェクトのlibs配下に配置

次に開発に必要なそのほかのライブラリ、ファイルの準備をおこないます。
  • log4j-1.2.17.jar。ダウンロードし、追加してください。
  • httpmime-4.2.5.jar。ダウンロードし、追加してください。
  • imaps.properties。付録F クライアント設定ファイルを参照してください。
利用するプラグインによって、必要なパーミッションをAndroidManifest.xmlに定義します。
認証
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE" />
SLS
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE" />
<uses-permission android:name="android.permission.READ_PHONE_STATE" />
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_WIFI_STATE" />
ログ収集
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET"/>
プッシュ通知
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_WIFI_STATE" />
<uses-permission android:name="android.permission.READ_PHONE_STATE" />
<uses-permission android:name="android.permission.ACCESS_NETWORK_STATE" />
端末ブート時にプッシュサービスを起動する際には以下も必要です。
<uses-permission android:name="android.permission.RECEIVE_BOOT_COMPLETED" />
バイブレーションを鳴動させるためには以下も必要です。
<uses-permission android:name="android.permission.VIBRATE" />
GCMを利用するためには以下も必要です。
<permission android:name="[アプリpackage名].permission.C2D_MESSAGE" android:protectionLevel="signature" />
<uses-permission android:name="[アプリpackage名].permission.C2D_MESSAGE" />
<uses-permission android:name="com.google.android.c2dm.permission.RECEIVE" />
<uses-permission android:name="android.permission.WAKE_LOCK" />
<uses-permission android:name="android.permission.GET_ACCOUNTS" />
iOSの場合
IMAPSCore.frameworkは以下に配置されています。
Windows
<製品インストールフォルダー>\development\ios\native
Linux
/opt/FJSVimsrv/development/ios/native
上記ファイルを、ダウンロードした雛形プロジェクトにフレームワークとしてリンクします。
データベース定義ファイルは以下に配置されています。
Windows
<製品インストールフォルダー>\development\ios\native\Model.xcdatamodel
Linux
/opt/FJSVimsrv/development/ios/native/Model.xcdatamodel
上記データベース定義ファイルを取得し、プロジェクトに取り込んでください。
4.4 節に記載しているフレームワークを追加していない場合は、追加してください。
クライアント設定ファイルをアプリケーション内に取り込む事により、アプリケーションの動作をカスタマイズする事ができます。詳細は付録F クライアント設定ファイルを参照してください。
Windowsの場合
Com.Fujitsu.Imaps.Plugin.winmd/ImapsNativeLibrary.dllは以下に配置されています。
Windows
<製品インストールフォルダー>\development\windows\hybrid
Linux
/opt/FJSVimsrv/development/windows/hybrid
上記ディレクトリから開発用端末に資産をディレクトリごとコピーし、Com.Fujitsu.Imaps.Plugin.winmdをダウンロードした雛形プロジェクトの参照設定に追加します。
次に開発に必要なそのほかのライブラリ、ファイルの準備をおこないます。
  • SQLite for Windows Runtime(Windows 8.1)

    Visual StudioにSQLiteがインストールされていない場合は、「ツール」→「拡張機能と更新プログラム」からSQLiteを検索してインストールしてください。SQLiteのインストール後、参照設定の「Windwos 8.1」→「拡張」からSQLite for Windows Runtime(Windows 8.1)を選択し、追加してください。

    SQLiteのインストール/参照の設定手順詳細は、Windows デベロッパーセンターのドキュメントを参照してください。

  • クライアント設定ファイル(imaps.xml)

    付録F クライアント設定ファイルを参照してください。

サーバとSSL通信を行う場合は、アプリケーションと一緒に証明書をインストールすることができます。
  1. 接続先サーバのサーバ証明書を入手してください。
  2. 取得したサーバ証明書をプロジェクト内に格納し、Visual Studioでファイルを選択して、「プロジェクト」メニューから「プロジェクトに含める」を選択してください。
  3. 証明書の拡張機能を使って選択条件を設定します。package.appxmanifestを編集するか、Visual Studioのマニフェスト デザイナーを利用して、証明書の宣言を行います。
証明書の設定手順の詳細は、Windows デベロッパーセンターのドキュメントを参照してください。
利用するAPIによって、必要な機能の設定をpackage.appxmanifestに設定します。ネットワーク機能を利用するために、以下に示す機能を適切な組み合わせで設定してください。
Visual Studioのマニフェスト デザイナーを使用して設定する場合は、以下を指定します。
認証
インターネット(クライアント)
インターネット(クライアントとサーバー)
プライベートネットワーク(クライアントとサーバー)
ログ収集
インターネット(クライアント)
インターネット(クライアントとサーバー)
プライベートネットワーク(クライアントとサーバー)
package.appxmanifestを直接編集する場合は、以下を指定します。
認証
<Capability Name="internetClient" />
<Capability Name="internetClientServer" />
<Capability Name="privateNetworkClientServer" />
ログ収集
<Capability Name="internetClient" />
<Capability Name="internetClientServer" />
<Capability Name="privateNetworkClientServer" />

注意

  • 作成したプロジェクトは「Any CPU」でのビルドはできません。対象のプラットフォーム(x86/x64/ARM)を指定してビルドしてください。
共通
JavaScriptファイルは、インストールしたサーバの以下に配置されています。
Windows
<製品インストールフォルダー>\development\hybrid
Linux
/opt/FJSVimsrv/development/hybrid
JavaScriptファイルは通常のJavaScriptと同様に、HTMLファイルからロードして利用します。