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Interstage Mobile Application Server V1.2.0 解説書
FUJITSU Software

1.1 サポートするアプリケーション形態

IMAPSでは、スマートデバイスで動作するアプリケーションと、サーバ で動作するアプリケーションをサポートしています。

スマートデバイスで動作するアプリケーション

スマートデバイスで動作するモバイル・アプリケーションの形態は一般的に「Webアプリケーション」、「ネイティブアプリケーション」、「ハイブリッドアプリケーション」の3種類があります。

IMAPSではこれらのアプリケーション形態に加え、「IMAPS エージェントアプリケーション」と呼ぶセキュリティを強化したアプリケーションの開発と運用をサポートしています。それぞれのアプリケーション形態の概要を以下に示します。

  • Webアプリケーション

    HTML5、JavaScript、CSS3などWeb標準の言語やフレームワークで開発するアプリケーションで、スマートデバイスに搭載されているWebブラウザで動作します。 WebアプリケーションをPCクライアントのWebブラウザで使用する場合と同様な運用であり、オンラインでの利用が前提となります。

  • ネイティブアプリケーション

    OS固有のAPIにより開発したアプリケーションであり、スマートデバイスの特長を活かしたアプリケーションが開発できます。 OSに依存したアプリケーションとなり、開発面においてもOSごとに異なる言語、OSのバージョンアップによるアプリケーションへの影響などの考慮点があります。

  • ハイブリッドアプリケーション

    ネイティブアプリケーションをベースにして、HTML5、JavaScript、CSS3などWeb標準技術で開発するアプリケーションで、クロスプラットフォームへの対応が容易に行えます。作成したアプリケーションはオフラインでも運用できます。 IMAPSが提供するCordovaフレームワークとWeb標準技術を使用することにより、特定のスマートデバイスへの依存度を抑えたアプリケーション開発ができます。

  • IMAPSエージェントアプリケーション

    IMAPSエージェントアプリケーション(以降、IMAPSアプリと記載します)とは、Android、iOSアプリであるIMAPSエージェント上で動作するアプリケーションのことです。 ハイブリッドアプリケーションと類似していますが、ハイブリッドアプリケーションのネイティブ部分をIMAPSエージェントがまかなうことにより、アプリケーションはHTML5などのWeb技術だけで開発できるというメリットがあります。 IMAPSエージェントは、データ暗号化や、ポリシーによるデータ消去など、スマートデバイスを業務で安全に利用するための機能を備えています。

    IMAPSアプリの開発は、HTML5、JavaScript、CSS3などWeb標準技術を用いて行い、Android、iOS共通のアプリケーションが開発できます。

    IMAPSエージェントの詳細については、2.7 IMAPSエージェントを参照してください。

サポートするアプリケーション形態

注意

IMAPSエージェントは、AndroidとiOSに対応しています。
サーバで動作するアプリケーション
サーバで動作するアプリケーションの形態には、業務アプリケーションがあります。
業務アプリケーション
業務アプリケーションは、スマートデバイスと連携するサーバ側のJava EE/Java EE 6アプリケーションで、本製品が提供するInterstage Application Serverまたは、別途購入したInterstage Application Serverで動作します。
業務アプリケーションに双方向通信のAPIを組み込むことで、業務アプリケーションの情報をクライアントの双方向通信アプリケーションへリアルタイムに共有することができます。