iOS端末を管理するための事前準備
iOS端末の管理を行う場合に実施します。iOS端末の管理を行うために、Apple社の提供する Apple Push Notification Service を使用します。
以下の手順で Apple社の発行する「MDM 証明書」を取得します。MDM証明書は、導入時にスマートデバイス中継サーバに設定します。
注意
Mac OS で実施してください。
iOS Developer Enterprise Programへの登録
以下のURLにアクセスし、「iOS Developer Enterprise Program」への登録を行ってください。
https://developer.apple.com/jp/programs/ios/enterprise/ (2014年2月現在)
署名証明書(MDM Signing Certificate)の取得
Apple社に連絡し、MDMベンダーの登録を依頼します。連絡方法は、Apple社窓口への電話、またはメールで可能です。MDMベンダーとして登録したい旨を伝えると、Apple社が登録作業を行います。
Apple社の指示に従い、署名証明書を作成します。
この手順で作成する秘密鍵は、手順3で必要になります。
秘密鍵の書き出し
署名証明書を作成した際に使用した秘密鍵をPKCS#12形式で出力します。「キーチェーンアクセス」を使用して書き出しを行うことができます。書き出しの際に必要となるパスフレーズは、手順6で必要となります。
Apple社中間証明書の取得
以下のサイトから中間証明書(Worldwide Developer Relations)を取得します。
http://www.apple.com/certificateauthority/ (2014年2月現在)
Apple社ルート証明書の取得
以下のサイトからルート証明書(Apple Inc. Root Certificate)を取得します。
http://www.apple.com/certificateauthority/ (2014年2月現在)
MDM証明書の申請ファイルの作成
手順2から手順5で取得した証明書および秘密鍵を使用して、MDM証明書の秘密鍵とMDM証明書の申請ファイルを作成します。
以下のコマンドをMac OS上で実行することで作成できます。コマンドの使用方法については、“Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル”の“sign_csr.sh(MDM証明書申請ファイルの作成)”を参照してください。
<Systemwalker Desktop KeeperのDVD-ROMをセットしているドライブ>:\ win32\SmartDevice\x86\Server\unified\Tool\sign_csr.sh
MDM証明書の取得
手順6で作成した申請ファイルを以下のApple社のサイトへアップロードすることで、MDM証明書をダウンロードできます。
https://identity.apple.com/pushcert/ (2014年2月現在)
MDM証明書の形式変換
ダウンロードしたMDM証明書の形式を変換します。
「ターミナル」を開き、以下のコマンドを実行します。MDM証明書がPKCS#12形式に変換されます。変換後のファイルをスマートデバイス中継サーバに登録必要があります。
openssl pkcs12 -export -in MDM証明書 -inkey MDM証明書の秘密鍵 -out 任意のファイル名
[MDM証明書]には、ダウンロードしたMDM証明書を指定します。(必須)
[MDM証明書の秘密鍵]には、手順6で作成された秘密鍵を指定します。(必須)
[任意のファイル名]には、変換後の証明書のファイル名を指定します。拡張子には、p12を指定してください。(必須)