XBRLタクソノミー
XBRLタクソノミーは、勘定科目名やその親子関係など、財務情報を電子的に表現するために必要な情報を定義したものです。XBRLタクソノミーは、複数のファイルから構成されます。
XBRLインスタンス
XBRLインスタンスは、財務情報を記述した文書です。財務情報はXBRLタクソノミーに定義されたルールに従って記述されています。
表示リンクベース
XBRL要素間の表示順を定義します。
ラベルリンクベース
XBRL要素の内容を表すラベルを定義します。(日本語、英語など複数の言語で定義可能です。)
計算リンクベース
XBRL要素の数値データの加減算を定義します。
定義リンクベース
XBRL要素の親子関係などを定義します。
参照リンクベース
参考文献を定義します。(会計概念定義の根拠となる文献を定義します。)
タプル要素
要素項目をまとめるためのコンテナであり、要素項目の値が繰り返されることを意味します。
抽象要素
値を持たないXBRL要素です。タプルも抽象要素です。
アイテム要素
タプル要素、抽象要素以外の一般の要素です。
コンテキスト
XBRL要素のデータを解釈するための以下のような情報を持ちます。
Identifier Period Segment Scenario
これにより、XBRL要素はそれ単体でデータを解釈できます。
Identifier
ビジネス実体をなす組織を示します。スキームとトークンで表現されます。たとえば、東証上場企業というスキームと6702という会社コードのような形で表現されます。
Period
XBRL要素のデータがいつのものかを示します。時点(Instant)や期間(Duration)で示されます。
Segment
ビジネスセグメントを表現するのに使用されます。例えば、事業部や営業支店等があります。Segmentは使用側が任意に定義できます。
Scenario
財務データの補足的な情報として使用されます。例えば、連結・単独の別や、予算・実績の別などに使用することができます。Scenarioも使用側が任意に定義できます。
Unit
単位を示します。金額の場合、ISO4217標準通貨表記法を使用します。