PDF手元非表示印刷を使用する際に、PDF手元非表示印刷クライアント環境設定プログラム、Webブラウザ、Adobe AcrobatおよびAdobe Readerの仕様によって、以下の注意事項があります。
PDF手元非表示印刷クライアント環境設定プログラムの注意事項
PDF手元非表示印刷クライアントの環境設定で指定した内容はユーザごとではなくシステム全体で共通になります。環境設定で指定したプリンタに対してPDF手元非表示印刷を行なうユーザが印刷する権限がない場合、印刷は失敗します。環境設定で「通常使うプリンタ」を指定することでPDF手元非表示印刷を行なうユーザごとに別のプリンタを使うことが可能です。
設定を行なうAdministrators権限を持つユーザが印刷する権限を持たないプリンタは、一覧に表示されません。
Webブラウザの注意事項
Internet Explorerをお使いの場合、手元非表示印刷を行うために、Webクライアントの環境設定を行った後、手元非表示印刷用PDFファイルをダウンロードすると「ファイルのダウンロード」ダイアログボックスが表示される場合があります。この場合は、以下のようにダイアログボックスの値を設定後、[OK]ボタンをクリックしてください。
「このファイルの処理方法」は「このファイルを上記の場所から開く」を選択する。
「この種類のファイルであれば常に警告する」のチェックをオフにする。
Adobe Readerの仕様による注意事項
Adobe Readerがすでに起動している場合の注意事項
PDF手元非表示印刷は、以下の状態での実行は推奨しません。
Adobe Readerアプリケーションが起動している
PDFファイルをブラウザウィンドウで表示している
これらの状態のとき、以下の現象が発生します。
PDF手元非表示印刷を実行すると、Adobe Readerアプリケーションのウィンドウが最前面に表示されます(Adobe Readerアプリケーションのウィンドウが最小化されている場合を除く)。
Adobe Readerアプリケーションで、ダイアログボックス(検索ダイアログを除く)を表示している、またはAdobe Readerアプリケーションが印刷を実行している場合は、PDF手元非表示印刷に失敗します。
PDF手元非表示印刷を実行中に、ブラウザウィンドウで表示しているPDFファイルを操作(スクロールさせるなど)すると、印刷中のPDF手元非表示印刷が中断します。
プリンタ選択ダイアログ表示印刷を実行すると、印刷完了後にAdobe Readerアプリケーションのウィンドウが最前面に表示されます。
PDFファイルを表示しているブラウザウィンドウで、ダイアログボックスを表示している、または印刷を実行している場合は、PDF手元非表示印刷に失敗します(Acrobat Reader 5.0、またはAdobe Reader 6.0以降の場合、プリンタ選択ダイアログボックスを表示している状態を除く)。
Acrobat Reader 4.0をご使用の場合の注意事項
Acrobat Reader 4.0をご使用の場合は、PDF手元非表示印刷を多重に実行すると、最初の印刷以外は実行されません。
Acrobat Reader 5.0、またはAdobe Reader 6.0以降をご使用の場合の注意事項
Acrobat Reader 5.0、またはAdobe Reader 6.0以降をご使用の場合は、PDF手元非表示印刷を実行後、Adobe Readerアプリケーションが終了しません。Adobe Readerアプリケーションの[ファイル]-[終了]を選択して、Adobe Readerアプリケーションを終了させてください。なお、PDFファイルをブラウザウィンドウで表示している場合は、Adobe Readerアプリケーションを終了させないでください。終了させると、PDFファイルを表示しているブラウザウィンドウがクリアされ、PDFファイルが表示されなくなります。
Acrobat Reader 5.0、Adobe Reader 6.0、Adobe Reader 7.0、またはAdobe Reader 8.0をご使用の場合の注意事項
Acrobat Reader 5.0、Adobe Reader 6.0、Adobe Reader 7.0、またはAdobe Reader 8.0をご使用の場合は、PDF手元非表示印刷を多重または連続で実行すると、正しく印刷が行われない場合があります。また、連続して印刷を実行する場合には、手元非表示印刷機能が呼び出し元のアプリケーションに復帰した直後でも、Adobe Readerが印刷処理を行っている場合があります。
注意
連続してPDF手元非表示印刷を行う場合には、Adobe Readerの印刷処理が完了する十分な間隔をおいて次のPDF手元非表示印刷を実行してください。