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Interstage Job Workload Server クラスタ構築・運用ガイド
FUJITSU Software

3.2.1 クラスタシステムの事前準備

セットアップを行う前に、クラスタシステムのインストールからクラスタ初期化構成設定までの作業を行ってください。


参照

クラスタシステムの詳細は、クラスタ製品が提供するマニュアルを参照してください。

共用ディスク装置の設定

バッチ実行基盤では共用ディスク装置を使用します。共用ディスク(装置)の設定を行ってください。
共用ディスク(装置)は、ファイルシステムとして使用できるようにしてください。
また、共用ディスク装置については、バッチ実行基盤のセットアップ時に必要です。

クラスタサービスへの登録

バッチ実行基盤のセットアップする前に、共用ディスクをクラスタサービスに登録してください。

システム環境変数BTFW_SHAREDDISKの設定

Windows(R)の場合、さらに以下の手順に従って、システム環境変数にBTFW_SHAREDDISKを設定します。

運用ノード、待機ノードの両ノードでシステム環境変数BTFW_SHAREDDISKの設定を実施します。

  1. 環境変数ボタンをクリックしてください。

    • Windows Server(R) 2003の場合
      [コントロールパネル] > [システム]の[詳細設定]タブの環境変数ボタンをクリックしてください。

    • Windows Server(R) 2008以降の場合
      [コントロールパネル] > [システム] > [システムの詳細設定]を選択、ポップアップ表示される[システムのプロパティ]の[詳細設定]の環境変数ボタンをクリックしてください。

  2. システム環境変数にBTFW_SHAREDDISKを追加してください。

    変数:BTFW_SHAREDDISK

    値:共用ディスクのパス情報

    共用ディスクのパス情報は、以下の形式で指定してください。ディレクトリ名は省略可能です。

    ドライブ文字:\ディレクトリ名\

    共用ディスクのパス情報の指定に以下の誤りがある場合は、バッチシステムの環境作成がエラーとなります。

    • 存在しないドライブの場合

    • 存在しないディレクトリの場合

    • 共用ディスクがオフラインの場合

    • パス情報の終端文字が”\”でない場合

  3. コンピュータを再起動してください。

注意

バッチ実行基盤(Java)を併用する場合は、バッチ実行基盤(Java)で使用する共用ディスクについても設定し、クラスタサービスに登録してください。

参照

バッチ実行基盤(Java)で使用する共用ディスクの設定の詳細は、“Interstage Job Workload Server バッチ実行基盤(Java)”の“クラスタシステムの事前設定”を参照してください。

IPアドレス

Interstage、Systemwalker Operation ManagerではIPアドレスの引継ぎを前提としています。引継ぎネットワークの設定を事前に行ってください。
また、IPアドレスについては、Interstageのセットアップ時に必要です。引継ぎIPアドレスをクラスタサービスに登録を行い、Interstageのセットアップ前までに使用できるようにしてください。

クラスタアドミニストレータまたは、フェールオーバークラスターマネージャーを使用して設定します。

注意

引継ぎIPアドレスおよび共用ディスクを有効にするためには、クラスタアプリケーションにリソースとして追加する必要があります。クラスタアプリケーションに追加するリソースは、クラスタアプリケーション作成後に追加できないため、バッチ実行基盤およびInterstageの環境を設定する前に、以下の作業を実施してください。

  • 引継ぎIPアドレスおよび共用ディスクのリソースを組み込んだ、クラスタアプリケーションの作成

クラスタシステムの起動

バッチ実行基盤のセットアップの前に、クラスタサービスを起動しておきます。