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Interstage Job Workload Server セットアップガイド
FUJITSU Software

4.2.6 バッチ実行基盤の動作確認

ここまでセットアップしたバッチサーバ環境が正常に稼働するか確認します。

バッチサーバ環境が正常に稼働するかの確認は、“第5章 バッチ実行基盤の動作確認”を行ってください。

注意

以下の場合は、稼働確認を行う前に、省略されている値をバッチワークユニットに設定する必要があります。

また、以下の場合は、デフォルトの値がバッチワークユニットに設定されています。デフォルトの値は変更できます。

  • バッチセットアップ情報ファイルで以下の情報を省略している場合

    4.1.1.4 ジョブの実行環境の情報”の以下の情報

    • プロセス縮退運用

    • カレントディレクトリの退避世代数

    • アプリケーションのプロセスモード

設定方法を以下に示します。

バッチセットアップ情報ファイルで省略した値の設定方法

バッチワークユニットの設定は以下の手順で設定します。

ワークユニット定義ファイルの編集について以下に説明します。

ワークユニット定義の再登録については、“6.4.5.2 ワークユニット定義の再登録”を参照してください。

ワークユニット定義ファイルの編集

セットアップコマンドが生成し登録したワークユニット定義ファイルを更新します。更新するワークユニット定義ファイルについては “4.1.3.2 ワークユニット定義ファイル”を参照してください。“2.3.2.4 バッチワークユニットの設計”時に決定した値をもとに、以下の設定項目を追加/編集してください。

編集するワークユニット定義ファイルの定義項目について、以下に説明します。

環境変数(バッチ実行基盤で使用する文字コードの設定)

2.3.1.1 文字コードの設計”にて決定した、バッチ実行基盤で使用する文字コードを設定します。
ワークユニット定義ファイルの項目と設定値は、以下のとおりです。

セクション : Control Option
定義項目名 : Environment Variable

設定値 : 以下の2つを設定

  • Environment Variable: LANG=バッチ実行基盤で使用する文字コードに応じた値

  • Environment Variable: OD_CODE_SET=バッチ実行基盤で使用する文字コードに応じた値

LANG、OD_CODE_SETには必ず同じ文字コードを設定してください。

設定値 : 以下の1つを設定しますが、バッチサーバ環境のセットアップコマンド(btfwcrtbtenvコマンド)で適切な値が設定されているため編集は不要です。

  • Environment Variable: OD_CODE_SET=バッチ実行基盤で使用する文字コードに応じた値

環境変数の詳細は、“付録B バッチワークユニットの設定”の“B.2.2.5 Environment Variable:環境変数”を参照してください。

プロセス縮退運用

セットアップコマンドでは「プロセス縮退運用する」指定になっています。
縮退運用をしたくない場合には設定を変更する必要があります。
ワークユニット定義ファイルの項目と設定値は、以下のとおりです。

セクション : Control Option
定義項目名 : Process Degeneracy

設定値 : NO

プロセス縮退運用の詳細は、“付録B バッチワークユニットの設定”の“B.2.2.9 Process Degeneracy: プロセス縮退運用”を参照してください。

カレントディレクトリの退避世代数

セットアップコマンドでは「1世代」指定になっています。
退避世代数を増やしたい場合には設定を変更する必要があります。
ワークユニット定義ファイルの項目と設定値は、以下のとおりです。

セクション : Control Option
定義項目名 : Number of Revision Directories

設定値 : 0~5

カレントディレクトリの退避世代数の詳細は、“付録B バッチワークユニットの設定”の“B.2.2.10 Number of Revision Directories: カレントディレクトリの退避世代数”を参照してください。

アプリケーションのプロセスモード


セットアップコマンドでは「スレッドモード」の指定になっています。
プロセスモードにして運用したい場合には設定を変更する必要があります。
ワークユニット定義ファイルの項目と設定値は、以下のとおりです。

セクション : Application Program
定義項目名 : Process Mode

設定値 : YES

動作モードの詳細は、“付録B バッチワークユニットの設定”の“B.2.3.4 Process Mode:プロセスモード”を参照してください。


Windows(R)では、プロセスモードはサポートしていません。


ワークユニット定義ファイルの編集で、「バッチ実行基盤の使用する文字コード」と「カレントディレクトリの退避世代数」を設定する例を以下に示します。(太字部分が編集した部分です。)

[WORK UNIT]
Name : jobq001_CWU
Kind : ASYNC
Batch Mode : YES
[Control Option]
Current Directory : /MCBATT/jobq001/BTWU
Application Retry Count : 6
Process Degeneracy : YES
Environment Variable: LANG=ja_JP.eucJP
Environment Variable: OD_CODE_SET=EUC Number of Revision Directories : 2 [Application Program] Destination : jobq001_CSTEPdest Concurrency : 5

[WORK UNIT]
Name : jobq001_CWU
Kind : ASYNC
Batch Mode : YES
[Control Option]
Current Directory : /MCBATT/jobq001/BTWU
Application Retry Count : 6
Process Degeneracy : YES
Environment Variable: LANG=ja_JP.UTF-8
Environment Variable: OD_CODE_SET=UTF8 Number of Revision Directories : 2 [Application Program] Destination : jobq001_CSTEPdest Concurrency : 5

[WORK UNIT]
Name : jobq001_CWU
Kind : ASYNC
Batch Mode : YES
[Control Option]
Current Directory : D:\MCBATT\jobq001\BTWU
Application Retry Count : 6
Process Degeneracy : YES
Environment Variable: OD_CODE_SET=SJISMS
Number of Revision Directories : 2 [Application Program] Destination : jobq001_CSTEPdest Concurrency : 5

ポイント

  • OD_CODE_SET環境変数は、Windows(R)ではセットアップコマンド(btfwcrtbtenv)で適切な値が設定されますので編集は不要です。