コマンドに関する注意事項を説明します。
プログラムからコマンドを実行する場合の注意事項
コマンドの実行が失敗した場合、失敗した原因となるメッセージがコマンドの標準エラー出力に表示されます。このため、プログラムから直接コマンドを実行する場合には、コマンドの失敗に備えて、コマンドの復帰コードおよび標準エラー出力の結果を取得し、コマンドの実行に失敗した場合には、一時ファイルなどに保存してください。
コマンドの実行に失敗した場合には、保存した情報から原因を調査してください。
参照
コマンドが出力するメッセージについては、“Interstage Job Workload Server メッセージ集”を参照してください。
Windows Server(R) 2008以降でコマンドを実行する場合の注意事項
Windows Server(R) 2008以降で、システム管理者(Administratorsグループに所属するユーザ)向けのコマンドを実行する場合は、必ず管理者として実行してください。管理者として実行しない場合、実行権限不足によりコマンドの実行に失敗します。
Windows Server(R) 2008以降におけるコマンドプロンプトの仕様により、バッチ実行基盤が提供するコマンドの出力については、JIS X 0213:2004に対応した文字セット(以降、JIS2004と記述します)を正しく表示することができません。各種資源(ユーザ名、グループ名、バッチジョブ定義の内容、ジョブログへの出力内容)にJIS2004の文字を利用した場合には、これらの資源について正しく文字を表示することができませんので注意してください。
クラスタ環境で実行する場合の注意事項
クラスタ環境でコマンドを実行する場合、共用ディスクの資源が参照可能な状態で、各コマンドを実行してください。ただし、以下のコマンド実行時は、共用ディスクの資源の参照は必須ではありません。
分類 | コマンド名 | コマンド概要 | 共用ディスクをマウントしない場合の制約 |
---|---|---|---|
環境定義コマンド | btfwdeljobspl | ジョブスプールの削除 | - |
btfwdellogspl | ジョブログスプールの削除 | - | |
btfwspool | 各種スプールの設定値の表示 | ジョブスプールおよびジョブログスプールが見つからないためNot foundが表示される | |
btfwdelinidef | イニシエータの削除 | - | |
btfwaltinidef | イニシエータの設定変更 | - | |
btfwdeljobdefdir | バッチジョブ定義格納ディレクトリの削除 | - | |
btfwjobdefdir | バッチジョブ定義格納ディレクトリの情報表示 | - | |
保守コマンド | btfwcollectinfo | バッチ実行基盤の調査資料採取 | 資料採取を行う場合、運用系、待機系両方で採取が必要です。 |
btfwbtgrpchk | セキュリティ権限グループの正当性確認 | - |