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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能設計・運用ガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

17.2 世代の更新

オーバレイの履歴管理を行っている場合は、変更されたオーバレイを登録すると、今まで使用していたオーバレイが1世代前として自動的に履歴管理されます。なお、Solaris版/Linux版でオーバレイ世代管理の方法を変更した場合は、変更されたオーバレイが最新世代として管理されます。

扱う帳票の種類、List Worksの動作環境の違いによる、オーバレイの世代更新方法を示します。

扱う帳票の種類

リスト管理サーバにおける履歴管理

マイ コンピュータにおける履歴管理

Windows版の場合

Solaris版/Linux版の場合

一般アプリ帳票

自動(操作不要)

自動(操作不要)

List Creator帳票、
NetCOBOL/MeFt帳票

自動(操作不要)

自動(操作不要)、またはlvsvovlコマンドで登録

自動(操作不要)

IBMビジネスサーバ帳票

自動(操作不要)

自動(操作不要)

富士通ホスト帳票

自動(操作不要)

lvsvovlコマンドで登録

自動(操作不要)


なお、リスト管理サーバにおいて履歴管理できるオーバレイの世代数は、Windows版の場合は4096世代まで、Solaris版/Linux版の場合は255世代までです。マイ  コンピュータにおいては、Windows版/Solaris版/Linux版とも4096世代までとなります。


オーバレイの履歴管理の確認

オーバレイの履歴管理が行われているかを確認する方法は、以下のとおりです。


Windows版リスト管理サーバの場合

【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの【登録】タブで、「履歴管理を行う」の設定状態を確認してください。

 【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスについては、“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。

注意

  • 富士通ホスト帳票を分散印刷運用で扱う場合でかつ、APSのライタ定義において「TERMOVERLAY(NO)」を指定した場合は、オーバレイの履歴管理はできません。

  • オーバレイの履歴管理を行う場合、1世代前のオーバレイの帳票項目の設定を引き継ぐことができます。
    【リスト管理サーバ環境設定】ダイアログボックスの「新しいオーバレイに、1世代前のオーバレイの帳票項目を引き継ぐ」がチェックされていない場合は、新しいオーバレイを登録するたびに、帳票項目を設定しなおす必要があります。

  • ホスト連携プレミアムのオーバレイツールを使用して、オーバレイを移行しないでください。オーバレイツールでオーバレイを移行した場合、オーバレイが再登録されたと見なされ、オーバレイの登録時間が更新されます。このため、オーバレイの履歴管理が動作し、オーバレイが正常に表示されなくなります。
    オーバレイの登録日付を変更しないでオーバレイを移行するには、ホスト連携プレミアムの環境移行支援ツールを使用してください。ただし本ツールを使用した場合、オーバレイのみを選択しての移行はできず、ホスト連携プレミアム(HOST PRINT)全体の環境の保存と復元となります。

Solaris版/Linux版リスト管理サーバの場合

サーバ動作環境ファイル(lvsvenv)のCTRL-OVLキーワード(オーバレイ世代管理用ディレクトリ)の設定を確認します。CTRL-OVLキーワードにオーバレイ世代管理用ディレクトリが指定されている場合は、世代管理が行われています。指定されていない場合は、オーバレイの世代管理は行われていません。

サーバ動作環境ファイルの内容は、lvlstenvコマンドにより確認することができます。

 サーバ動作環境ファイルの詳細は“セットアップガイド”を参照してください。
lvlstenvコマンドの詳細は“コマンドリファレンス”を参照してください。

マイ コンピュータの場合

リストナビの【オプション】ダイアログボックスの【ローカル】タブで、「オーバレイの履歴管理を行う」の設定状態を確認してください。

 リストナビの【オプション】ダイアログボックスについては、“ダイアログボックスリファレンス”を参照してください。

lvsvovlコマンドによるオーバレイの登録 <Solaris版/Linux版のみ>

以下の運用において、リスト管理サーバでオーバレイの世代管理を行う場合の、オーバレイの登録方法について説明します。

  • 富士通ホスト帳票を扱う場合

  • オープン帳票を扱う場合で、サーバ動作環境ファイルで自動的に世代管理を行わない設定をしたとき


オーバレイの登録方法は、世代管理方法によって手順が異なります。

以下に手順を示します。なお、現在の世代管理方法については、lvsvovlコマンドを使用して確認できます。

 lvsvovlコマンドの詳細は、“コマンドリファレンス”を参照してください。
今まで使用していたオーバレイを1世代前として登録する場合 <Solaris版/Linux版のみ>
  1. lvsvovlコマンドを実行し、オーバレイの世代を登録します。

    例)今まで使用していたオーバレイ「FRMA」を、世代識別名「E10」、バージョンレベル「V10L10」として登録する場合
    # lvsvovl -a -O"FRMA" -eE10 -vV10L10
  2. 修正されたオーバレイを、List Worksサーバの印刷資源の格納ディレクトリに転送します。

変更したオーバレイを最新世代として登録する場合 <Solaris版/Linux版のみ>
  1. 修正されたオーバレイを、List Worksサーバの印刷資源の格納ディレクトリに転送します。

  2. lvsvovlコマンドを実行し、オーバレイの世代を登録します。

  3. 印刷データを登録します。

    注意

    印刷データを登録する前に、帳票が使用するオーバレイが世代に登録されている必要があります。

    富士通ホスト帳票の場合、帳票が使用するオーバレイが世代に登録されていないと、印刷データの登録に失敗します。

    例)修正されたオーバレイ「FRMA」を、世代識別名「E10」、バージョンレベル「V10L10」として登録する場合
    # lvsvovl -a -O"FRMA" -eE10 -vV10L10

    注:
    世代識別名およびバージョンレベルは、オーバレイ世代管理方法の変更時に、システムで自動的に設定されます。