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Interstage List Works V10.4.0 帳票保管活用機能設計・運用ガイド(拡張パッケージ)
FUJITSU Software

10.8.1 リスト管理サーバの装置フォルダの場合

リスト管理サーバの装置フォルダへのファイリングにおいて異常が発生した場合、以下の順序で対処します。

以下、各作業内容について説明します。


List Worksクライアントによる調査

リストナビで、異常が発生した装置フォルダのグループのプロパティを表示し、「管理番号」と「ID」を調べます。

 装置フォルダのグループのプロパティを参照する方法については、“6.4.6 装置フォルダのプロパティを参照する”を参照してください。

リスト管理サーバの操作ログ/実行履歴の調査

リスト管理サーバの操作ログ(Windows版の場合)、または実行履歴(Solaris 版の場合)から、異常が発生した装置フォルダに関するメッセージを検索し、発生している異常の原因を調査します。

調査の手順を説明します。

Windows版の場合
  1. リスト管理サーバの操作ログを表示します。

     リスト管理サーバの操作ログの格納場所は、“メッセージ集”を参照してください。
  2. List Worksクライアントで調べた「管理番号」と一致する管理番号を、操作ログから検索します。

  3. 管理番号は、操作ログの「詳細情報」に以下の形式で出力されています。

  4. エラーメッセージの内容に従って対処します。


メッセージと対処方法を以下に示します。

メッセージ

対処

ファイリング先のディスク容量が足りません。(管理番号=nnnnn)

ディスク容量、およびファイリングする帳票のファイルのサイズを確認してください。

ファイリング対象の帳票が存在しません。(管理番号=nnnnn)

帳票が存在するか確認してください。

オーバレイxxxxが存在しません。

(管理番号=nnnnn)

オーバレイxxxxが存在するか確認してください。

ファイリングがキャンセルされました。(管理番号=nnnnn)

ファイリング対象のファイルを他の利用者が使用しています。

(管理番号=nnnnn)

他の利用者が使用したあと、再度実行してください。

ファイリング装置のパス名の長さが上限を超えました。(管理番号=nnnnn)

装置フォルダのパス名が256バイト以内であること、または指定したパス名のフォルダが存在することを確認してください。

ファイリングサービスと接続できません。(管理番号=nnnnn)

ファイリングサービスが起動しているか確認してください。

ファイリング装置からファイリング結果が受信できません。(管理番号=nnnnn)

ファイリングサービスが起動しているか確認してください。

ファイリング装置からファイリングエラーを受信しました。(管理番号=nnnnn)

ファイリングモニタのメッセージやファイリングサービスのイベントログを調べてください。

システムエラーが発生しました。(管理番号=nnnnn)

List Worksサーバのイベントログを調査してください。

ファイリング装置が存在しません。

(管理番号=nnnnn)

ファイリング装置が存在するか確認してください。

ファイリンググループが存在しません。(管理番号=nnnnn)

ファイリンググループが存在するか確認してください。


メッセージの内容が上記以外の場合には、List Worksサーバのイベントログを調査してください。


Solaris 版の場合
  1. リスト管理サーバの実行履歴を表示します。

    リスト管理サーバの実行履歴の格納場所は、“メッセージ集”を参照してください。
  2. List Worksクライアントで調べた「管理番号」と一致する管理番号を、実行履歴から検索します。

    管理番号は、実行履歴の「詳細情報」の上4けたに16進数で出力されています。

    エラー発生時には、「詳細コード」が、「詳細情報」の下4けた(上記のxxxxの部分)に出力されています。

  3. 「詳細コード」(xxxxの部分)に対応する対処方法に従って対処します。

     詳細コードの意味と対処については、“メッセージ集”を参照してください。

List Worksサーバのイベントログの調査(Windows版のみ)

List Worksサーバのイベントログを調査します。イベントログの調査方法は以下のとおりです。

  1. List Worksサーバのイベントビューアを起動し、アプリケーションログを表示します。

    イベントビューアは、List Worksサーバにおいて、【スタート】-【プログラム】-【管理ツール(共通)】-【イベントビューア】により開きます。

  2. 以下に示す項目に該当するイベントを選択し、詳細情報を表示します。

    ソース:List Works
    分類:(5)
    イベントID:2400番台
  3. 詳細情報の「説明」の中に、「管理番号:nnnnn」という記述が含まれています。この管理番号と、異常が発生した装置フォルダの「管理番号」が一致するようなイベントを検索します。

  4. 該当するイベントの「説明」に記述されている内容に従って対処します。


ファイリングモニタに表示される詳細情報の調査(ファイリング用パソコン利用時のみ)

ファイリング用パソコンを利用したファイリング中に異常が発生した場合は、ファイリングモニタに表示される詳細情報を調査します。なお、ListWORKS CD-ROM作成オプション、またはMICARを使用するファイリングについては、ファイリングモニタに表示されません。ListWORKS CD-ROM作成オプションの画面、またはMICARの監視画面で詳細情報を調査してください。

  1. リストファイリングサーバで、ファイリングモニタを起動します。

     ファイリングモニタの操作については、“9.2 ファイリングの監視 <Windows版/Solaris版のみ>”を参照してください。
  2. ファイリングモニタにおいて、異常が発生した装置フォルダのグループに表示された「ID」と一致するIDの、詳細情報を参照します。

  3. 詳細情報に対応する処置に従って対処してください。


以下に、詳細情報と対応する対処を示します。

詳細情報

対処

ファイリング先のディスクが準備されていません。

ファイリング先のディスクを確認してください。

ファイリング先のディスクが書込み禁止状態となっています。

ファイリング先のディスクの空き容量が足りません。

ファイリングの元データを確認してください。

ファイリング先のドライブは存在しません。

装置フォルダのパス名を確認してください。

ファイリング先フォルダのサーバ名の指定に誤りがあります。

ファイリング先フォルダの共有名の指定に誤りがあります。

ファイリング用作業フォルダのアクセスに失敗しました。

ファイリング用作業フォルダが存在するドライブの空き容量を確認してください。

ファイリング用作業フォルダは、ファイリングモニタの【リストファイリングサーバ環境設定】ダイアログボックスの【フォルダ設定】タブに指定してある「ファイリングの作業フォルダ」です。

リスト管理サーバに接続できません。

ネットワーク環境を確認してください。

ファイリングを中止しました。

システムエラーが発生しました。(nnnn)

ファイリングサーバのイベントログを調べてください。

リスト管理サーバでエラーが発生しました。(nnnn)

ファイル書込み時にエラーが発生しました。(nnnn)

ファイリングサーバのイベントログを調べてください。

ファイリング情報を取出せません。

ファイル転送中にエラーが発生しました。(nnnn)

ファイリング装置でエラーが発生しました。

ファイリング装置の状態を確認してください。


ファイリング用パソコンのイベントログの調査(ファイリング用パソコン利用時のみ)

ファイリング用パソコンを利用したファイリング中に異常が発生した場合は、ファイリング用パソコンでのイベントログを調査します。

  1. ファイリング用パソコンにおいてイベントビューアを起動し、アプリケーションログを表示します。

    イベントビューアは、ファイリング用パソコンにおいて、【スタート】-【プログラム】-【管理ツール(共通)】-【イベントビューア】により起動します。

  2. 以下に示す項目に該当するイベントを選択し、詳細情報を表示します。

    ソース:List Works
    分類:(7)
    イベントID:4000番台
  3. 詳細情報の「説明」の中に、「ファイリングID:nnnnn」という記述が含まれています。この「ID」と、装置フォルダのグループのIDが一致するようなイベントを検索します。

  4. 該当するイベントの「説明」に記述されている内容に従って対処します。